「内定辞退を伝えたのに、転職エージェントに引き止められて進まない…」というお悩み、じつはよくあります。本記事では、納得してもらえる断り方(例文テンプレ付き)と、円満に収束させるための注意点を実体験ベースで解説します。
- なぜエージェントは辞退を引き止めるのか?
- 納得してもらえる「一言の軸」
- メール・電話のコピペ可テンプレ
- 揉めないための注意点とNGワード
1. ケース紹介:よくある引き止めの流れ

内定辞退を伝えたら、「もう一人の内定を取り消した」とか「今すぐ返事は早い」って引き止められて不安に…。どうしたらいい?
転職活動中(のりこ)

採用サイドの事情や、エージェントの成果報酬の構造で引き止めが強くなる局面は確かにあります。感情ではなく事実ベースで「断る軸」を伝えれば大丈夫。
転職エージェント(なおこ)
2. なぜ引き止められる?(構造を理解)
ポイントは2つ。
- 成果報酬の構造:入社が成立してはじめて手数料が発生。辞退は機会損失になるため、引き止めが起きやすい。
- 採用側の事情:「他候補を見送った」等の心理的圧力を使われることがあるが、法的拘束はない。冷静に「就業条件と生活の整合性」を軸に。
3. 納得してもらえる断り方:3原則
原則1:理由は「生活軸×具体」
「手取り」「勤務時間」「通勤・家庭」「健康」など生活実態に根ざす理由は受け入れられやすい。抽象的な転職理由より強い。
原則2:主語は常に自分
「会社が」「誰かが」ではなく「私の事情として」伝える。相手の可否判断の余地を与えず結論先行で。
原則3:感謝 → 結論 → 事実
感謝を添え、結論(辞退)を明確にし、事実だけ短く。提案や交渉の余地を残さない言い切りがコツ。
4. そのまま使える例文テンプレ(メール/電話)
メール:標準(角が立たない・強度高め)
件名:内定辞退のご連絡(氏名) ◯◯エージェント ◯◯様 ご連絡ありがとうございます。◯◯社の内定につきまして、熟考のうえ辞退の結論といたしました。 理由は手取り額と勤務形態が現在の生活条件と合致しないためです。 採用ご担当者様にもご迷惑をおかけし申し訳ございません。ご尽力に深く感謝申し上げます。 本件は辞退で確定としてお取り計らいくださいますようお願いいたします。 ◯◯(氏名)
メール:短文(即日クローズ用)
件名:辞退の確定連絡(氏名) ◯◯様 ◯◯社内定の件、辞退で確定いたします。生活条件(手取り・勤務時間)と合致せず、入社が困難なためです。 ご対応ありがとうございました。採用ご担当者様への共有をお願いいたします。 ◯◯(氏名)
電話スクリプト(引き止め対策)
まず結論:本件は辞退で確定しております。 理由は手取り額と勤務形態が現状の生活条件と合わないためです。 ご尽力に感謝しておりますが、条件調整の提案は受けません。採用ご担当者様へ辞退の旨をご共有ください。
「もう一人の内定取り消し」への返し
ご事情は理解しましたが、私の生活条件に合致しないため辞退の結論は変わりません。 本件は辞退確定で手続きをお願いいたします。
5. 年収・手取りの現実チェック
募集の「月給◯万円」は手取りではないのが通常。社会保険料・税金・住民税で概ね20%前後差し引かれるケースが多いです。
夜勤の手当や残業代も固定か変動かで実質が変わります。「入社後の生活が維持できるか」を基準に。
かんたん概算(目安)
- 日勤「月給20万円」 → 手取り目安:約16万円前後
- 夜勤あり「月給24.5万円」 → 手取り目安:約19〜20万円前後
※地域・扶養・年齢・控除で上下します。
※「固定残業込み」「夜勤の回数変動」は注意。
6. トラブル回避の注意点&NG
OK(通りやすい言い方)
- 生活条件と合わない(手取り・時間・健康)
- 辞退は確定していると明言
- 感謝 → 結論 → 事実(短く)
NG(揉めやすい言い方)
- 相手を責める・断定的な批判
- 「検討中」「場合によっては」など含みを残す
- 嘘の理由(後で矛盾→関係悪化)
7. 次に進むためのチェックリスト
- 辞退の意思表示はメールで証跡化+必要なら電話でフォロー
- 「辞退は確定」を最初の一文で伝える
- 生活条件(手取り・時間・通勤・健康)で一貫性を持つ
- 交渉の余地を残さない言い切りフレーズを使う
- 感謝は忘れず、関係を切らない

「辞退は確定です。生活条件と合わないためです」で十分なんだね。回りくどく言うよりスッキリ!
転職活動中(ごろう)

そう。感謝 → 結論 → 事実の順で、ぶれない軸を短く伝えるのがコツです。
転職エージェント(なおこ)
次の一社は「生活条件に合う」から選ぶ
求人は量より適合度。まずは条件を言語化し、プロとすり合わせましょう。
転職エージェントに無料相談する
最寄りのハローワークを確認
コメント