以下のグラフは2023年度までの事業活動収支計算書から経常収支差額と基本金組込前年度収支差額を抜粋した推移グラフです。


2017年度をピークに収益が激減してますね!?

経常収支差額と基本金組込前当年度収支差額は2022年度を境に赤字へ転落してますね。
経営状況はかなり厳しそうですね。

これをみると職員になるのをためらってしまいますね。

そうですね。大分と心配になりますね。
財務状況分析(2015年~2023年)
概要
2015年から2023年までの9年間の財務状況を分析すると、大阪経済大学の収支は大きく変動しており、特に近年は厳しい状況に直面していることが分かります。
教育活動収支差額
教育活動収支差額は、2017年に1,003.9百万円(最高額)を記録しましたが、その後は減少傾向にあります。2022年には初めてマイナスに転じ、2023年にはさらに悪化して-181.3百万円となりました。これは、大学の主要な教育活動による収支バランスが崩れていることを示しています。
教育活動外収支差額
教育活動外収支差額は比較的安定しており、61.6百万円~105.0百万円の範囲で推移しています。2023年は78.2百万円となり、前年より若干改善しました。
経常収支差額
経常収支差額(教育活動収支差額と教育活動外収支差額の合計)は、大学の通常の運営状況を反映する指標です。2017年に1,065.5百万円(最高額)を記録した後、減少傾向が続いています。2022年には初めて-30.3百万円とマイナスに転じ、2023年にはさらに悪化し-103.1百万円となりました。
特別収支差額
特別収支差額は年ごとの変動が大きく、2022年には107.6百万円と大きく改善しましたが、2023年には9.7百万円に減少しました。
基本金組入前当年度収支差額
基本金組入前当年度収支差額(経常収支差額と特別収支差額の合計)は、2015年から2021年まではプラスを維持していました。しかし、2022年に大幅に減少し、2023年には**-93.3百万円**とマイナスに転じました。これは、大学の財務状況が悪化していることを示しています。
結論
大阪経済大学の財務状況は、2017年をピークに悪化傾向にあり、特に2022年以降は厳しい状況に陥っています。教育活動による収支が大幅に悪化し、経常収支もマイナスに転じています。
今後、大学の持続可能な運営のためには、収入の増加や支出の見直しなど、財務改善のための対策が不可欠です。
職員になることについての考察
学校法人大阪経済大学の職員として働くことには、メリットとデメリットの両面があり、一概におすすめとは言い切れません。以下に主なポイントをまとめます。
メリット
- 女性にとって働きやすい環境
子育て中の職員への理解があり、急な休みや早退にも対応しやすい雰囲気があります。 - フラットな職場環境
上下関係の圧力が少なく、誰とでも話しやすい風土があるため、仕事の提案がしやすい職場環境が整っています。 - 転居を伴う転勤がない
大阪にあるキャンパスのみでの勤務となるため、転勤の心配がなく、生活の安定が期待できます。
デメリット
- 閉鎖的な職場環境
特定の職員や教員のつながりで職場が運営される傾向があり、組織の風通しが悪いと感じる人もいるようです。 - 評価・給与制度の課題
個人の評価に対する適正感が低く、給与制度も横並びの傾向があるため、成果を正当に評価されにくい側面があります。 - 少子化の影響による事業リスク
少子化の影響を受けやすく、大学の将来的な事業展望に不安を抱く意見もあります。 - 有給休暇の消化率が低い
有給休暇の消化率が10%程度と低く、労働環境に課題がある可能性があります。
学校法人大阪経済大学の職員になるために必要な準備
大阪経済大学の職員として採用されるためには、大学運営に関する幅広い知識と実務スキルの習得が重要です。また、大学の理念や特色を理解し、教育・研究支援を含む法人運営や大学事務業務全般に対応できる能力が求められます。
以下に、必要な知識・スキル、取得が有利な資格、その他の準備についてまとめます。
必要な知識・スキル
大学運営に関する知識
- 高等教育制度
- 学校経営
- 教育行政
- 大学運営に関する基本的な知識
事務管理スキル
- 文書作成
- データ管理
- 会計基礎
コミュニケーション能力
- 対人スキル
- プレゼンテーション能力
取得が有利な資格
- 簿記検定
- 財務管理や会計業務に役立つ。
- 社会調査士
- 経済学部や情報社会学部で必要な単位を修得することで取得可能。
- 教員免許状
- 教育支援業務に関わる可能性があるため、取得しておくと有利。
- 情報処理関連資格
- 大学の情報システム管理などに役立つ。
- 英語能力証明(TOEIC、英検など)
- 国際化が進む大学環境において有用。
その他の準備
- インターンシップへの参加
- 大学職員の業務内容を理解する貴重な機会となる。
- ボランティア活動
- 大学の地域貢献活動などに参加し、経験を積むことが有効。
- 採用試験対策
- 一般教養、専門知識、面接対策などの準備が必要。
まとめ
大阪経済大学の職員になるためには、大学運営の知識、事務管理スキル、コミュニケーション能力をバランスよく身につけることが重要です。また、関連資格を取得し、インターンシップやボランティア活動を通じて実務経験を積むことで、採用の可能性を高めることができます。
学校法人大阪経済大学の職員になるための学習リソース
大阪経済大学の職員になるためには、大学運営や教育行政に関する知識を深めることが重要です。以下の参考書、問題集、オンライン学習リソース、通信教育、その他の学習リソースが役立つでしょう。
参考書・書籍
『現代社会用語集』(山川出版社)
- 公民科の基礎知識を網羅しており、大学職員として必要な社会常識を身につけるのに適しています。
『政治経済用語集』および『倫理用語集』(山川出版社)
- より詳細な知識を求める場合に有用です。
『国立大学法人等職員採用試験攻略ブック』(実務教育出版社)
- 大学職員採用試験の対策に特化した参考書です。
オンライン学習リソース
クレアールの国立大学法人等職員採用試験講座
- オンライン教材、模擬面接、質問制度、添削実施などが含まれており、総合的な試験対策が可能です。
Udemy(ユーデミー)
- 大学職員に関する特定のコースはありませんが、ビジネススキルや一般教養を学ぶのに役立つコースが多数あります。
通信教育
神戸親和大学通信教育部
- 教職課程の単位を修得でき、教育に関する知識を深めるのに有用です。
その他の学習リソース
大阪経済大学の公式ウェブサイト
- 大学の理念や特色、最新の情報を把握するのに役立ちます。
文部科学省のウェブサイト
- 高等教育政策や大学運営に関する最新の動向を学ぶために活用できます。
まとめ
これらのリソースを活用しながら、大学運営、教育行政、事務管理スキル、コミュニケーション能力などを総合的に学ぶことが、大阪経済大学の職員になるための準備として効果的です。また、大学が主催するイベントや説明会に積極的に参加し、実際の職場環境や求められる資質について理解を深めることをおすすめします。
以上、最後までお読み下さり有り難うございました。
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