
学校法人 河﨑学園の財務状況を一言で表すと:「厳しい」 です。
理由:
- 経常収支差額は令和元年から5年連続で赤字。令和5年には**-177.0百万円**と、赤字幅が年々拡大しています。
- 基本金組込前当年度収支差額も同様に大きな赤字が続いており、収益構造に深刻な問題を抱えていると見られます。
- 流動資産が大きく減少しており(2019年:973.0百万円 → 2023年:606.5百万円)、資金繰りの余力も低下傾向。
- 一方で、純資産の減少(2019年:3,914.0百万円 → 2023年:3,361.4百万円)も継続しており、財務の健全性が損なわれています。
総評:
収益性の悪化と資産の目減りが進行しており、今後の財政再建に向けた抜本的な対策が求められる状況です。



こちらの推移グラフは学校法人 河﨑学園の財務状況です。
簡単に説明すると、上のグラフは利益の推移グラフで、下は利益となる収支科目の差額の推移グラフです。

2023年度結果
経常収支差額:▲1億7,700万円の赤字を計上。
(大学を運営して得た収支のことです)
基本金組込前当年度収支差額:▲1億7,830万円の赤字を計上。
(経常収支差額に特別収支差額を加えたものです。基本金を簡単に説明すると、将来の大学運営に必要な資金を貯金してる感じです。)

運営している学校と会社はこちらになります。
- 大阪河﨑リハビリテーション大学
- 河﨑会看護専門学校
- 河崎病院
- 河﨑会こころのクリニック
- 水間ヶ丘(介護老人福祉施設)
- 高齢者複合施設ミモザ
- 希望ヶ丘
- 大阪緑ヶ丘
- 地域生活支援センターみずま

赤字が続いてますね…

厳しい理由(わかりやすく3つ):
- 本業がずっと赤字
学校の本業である教育事業が、5年連続で赤字です。年々その金額も大きくなっています。 - お金が減ってきている
預金などすぐ使えるお金(流動資産)が、5年間で4割くらい減りました。資金に余裕がなくなっています。 - 貯金(純資産)も削れている
赤字が続いたことで、学校の“貯金”も毎年減っています。
つまり、学校の収入より支出が多い状態が続いていて、貯金を切り崩しながら運営している状況です。これが「厳しい」と言える理由です。

なるほど!良くわかりました。
学校法人 河﨑学園 | |||||||||
事業活動収支計算書の状況と経年比較(単位:百万円) | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 |
2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
教育活動収支差額 | 13.7 | 43.7 | 57.9 | -15.2 | 15.6 | -113.1 | -88.9 | -164.3 | -176.8 |
教育活動外収支差額 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | -0.1 | -0.3 | -0.3 | -0.3 | -0.2 |
経常収支差額 | 13.8 | 43.8 | 58.1 | -15.1 | 15.5 | -113.3 | -89.2 | -164.6 | -177.0 |
特別収支差額 | 0.0 | 6.9 | -0.6 | -0.1 | -0.3 | -0.4 | -6.1 | -0.7 | -1.3 |
基本金組込前当年度収支差額 | 13.8 | 50.7 | 57.5 | -15.2 | 15.2 | -113.7 | -95.3 | -165.3 | -178.3 |


📊【2023年度 重要な財務比率】
指標名 | 計算式 | 値 | コメント(学生向け) |
---|---|---|---|
自己資本比率 | 純資産 ÷ 総資産 | 91.5% | 自分のお金が多く、借金が少ない。ただし体力は減少中。 |
流動比率 | 流動資産 ÷ 流動負債 | 606.5 ÷ 176.0 ≈ 344.6% | 短期的な支払い能力は高い(基準は100%以上) |
固定比率 | 固定資産 ÷ 純資産 | 3,068.3 ÷ 3,361.4 ≈ 91.3% | 固定資産の投資は純資産の範囲内=安定している |
🔎 解説(要点だけ)
現金や純資産が減っており、長期的には不安あり。
財務の構造は一見しっかりしている(自己資本比率・流動比率ともに高い)。
ただし、収益力(もうける力)が弱く、毎年赤字。

以下に、2023年度の重要な財務比率と、それが悪くなるとどうなるのかを、就活を控えた大学生向けに簡単・簡潔にまとめました。
📊 河﨑学園の財務比率と意味(2023年度)
指標名 | 値 | 良くないとどうなる?(学生向けの説明) |
---|---|---|
自己資本比率 | 約91.5% | 借金に頼る経営になる。赤字が続くと倒産リスクが高まる。 |
流動比率 | 約344.6% | 手元のお金が足りなくなる。給料や設備費の支払いが遅れるかも。 |
固定比率 | 約91.3% | 建物や設備にお金をかけすぎると、経営が動きづらくなる。資金繰りが悪化することも。 |
💬 まとめ(学生向け)
財務比率が悪くなると、「お金に余裕がない学校」になっていきます。
給料・福利厚生の悪化、設備投資のストップ、事業縮小などが起きる可能性もあります。
就職先を選ぶときは、「利益だけでなく、お金の安定性」も見ておくと安心です。


以下に、**河﨑学園の貸借対照表(BS)の推移(2015〜2023年度)**をもとに、わかりやすく評価を行います。
📊 貸借対照表の推移(単位:百万円)
年度 | 固定資産 | 流動資産 | 固定負債 | 流動負債 | 純資産 | 総資産 |
---|---|---|---|---|---|---|
2015 | 3,114.5 | 1,046.5 | 95.4 | 259.8 | 3,805.8 | 4,161.0 |
2016 | 3,184.0 | 1,078.9 | 298.6 | 298.6 | 3,856.5 | 4,561.5 |
2017 | 3,265.9 | 1,009.3 | 258.0 | 258.0 | 3,914.0 | 4,533.2 |
2018 | 3,114.4 | 1,151.8 | 109.4 | 258.0 | 3,898.8 | 4,424.2 |
2019 | 3,288.5 | 973.0 | 145.8 | 201.7 | 3,914.0 | 4,333.0 |
2020 | 3,233.3 | 975.8 | 140.9 | 267.9 | 3,800.3 | 4,244.9 |
2021 | 3,185.3 | 923.1 | 144.2 | 259.2 | 3,705.0 | 4,188.3 |
2022 | 3,143.8 | 796.6 | 139.9 | 260.9 | 3,539.7 | 3,940.4 |
2023 | 3,068.3 | 606.5 | 137.4 | 176.0 | 3,361.4 | 3,812.2 |
🧭 総合評価:財務体力のじわじわとした悪化が続いている
🔍 ポイント解説
1. 総資産(=学校の全体の持ち物)が減っている
- ピークは2016〜2017年(約4,500百万円)→ 2023年には3,812百万円に減少
- → 学校の「全体のボリューム」が縮小傾向
2. 流動資産(手元のすぐ使えるお金)が大幅減少
- 1,046 → 606百万円(約40%減)
- → 運転資金の余裕が減り、支払いに対する柔軟性が低下
3. 純資産(蓄え・自己資金)も減少中
- 2017年:3,914 → 2023年:3,361百万円(約550百万円減少)
- → 赤字によって“内部の貯金”が削られている状態
4. 負債(借金)はそれほど大きくないが…
- 固定・流動負債ともに安定的で、借金頼りではない
- ただし、収入が足りず自己資金を食いつぶしている状況
💬 まとめ
学校の持ち物やお金の余裕が年々減っていて、財務体力が弱っている状態です。
借金は少ないですが、赤字の影響で蓄えが減っているのが問題です。
今はまだ大丈夫でも、今後さらに赤字が続けば、経営や教育環境への影響が出る可能性もあります。

◆ このままの状況が進むとどうなる?
📉学校のお金(資産)がどんどん減っている状態です。
特に現金や預金などすぐ使える「流動資産」が大きく減少しています。
🧾赤字も続いているため、借金をせずに運営するのが難しくなってきています。
◆ このままだと…
- ✅ 学校の運営に必要なお金が足りなくなる
- ✅ 設備の更新や教職員の待遇改善が難しくなる
- ✅ 経営の信頼性が下がり、将来の発展にブレーキ
🎓 就活生向けまとめ
「見た目はまだ安定しているけど、中身はじわじわ苦しくなっている」
今後、財務の立て直しができないと、学校の魅力や安定性に影響が出る可能性があります。



以下に、**学校法人 河﨑学園の基本金推移(2015〜2023年度)**のデータをもとに、評価をまとめました。
📊 基本金の推移(単位:百万円)
年度 | 第1号基本金 | 第2号基本金 | 第4号基本金 | 合計 |
---|---|---|---|---|
2015 | 3,775.5 | 15.0 | 59.0 | 3,849.5 |
2016 | 3,814.0 | 27.0 | 59.0 | 3,900.0 |
2017 | 3,817.0 | 77.0 | 59.0 | 3,953.0 |
2018 | 3,826.3 | ― | 59.0 | 3,885.3 |
2019 | 3,785.9 | ― | 59.0 | 3,844.9 |
2020 | 3,998.3 | 421.2 | 59.0 | 4,478.5 ←大きく増加 |
2021 | 4,391.3 | 0.1 | 59.0 | 4,450.4 |
2022 | 4,469.1 | ― | 59.0 | 4,528.1 |
2023 | 4,486.8 | ― | 59.0 | 4,545.8 |
※ 第3号基本金は常に「なし」
🧭 総合評価:外見上は安定・拡大、しかし実態は注意が必要
🔍 ポイント解説
1. 基本金は右肩上がりで増加
- 特に2020年に急増(約600百万円増)
- 第1号(校舎や施設の維持など基盤的資産)の増加が中心
2. 実態とのギャップに注意
- 2020年以降も赤字が続いており、
→ **「基本金は増えているのに、貯金(純資産)は減っている」**という矛盾 - これは、「形式上の積み立て」をしているだけで、
→ キャッシュや収益力が伴っていない可能性がある
3. 第2号基本金は不安定
- 2020年に一時的に大幅積み立て(421.2)があるが、その後ほぼ消失
- → 特定目的の積み立てに頼っただけで、継続性に課題
💬 まとめ
基本金は「学校の将来のために積み立てているお金」です。
数字上は増えていて見た目は良いですが、実際には赤字でお金が減っており、やや見せかけの面もあります。
将来的な経営の安定のためには、収益の黒字化や現金の確保が必要です。

こちらの大学職員の給与と年収をしりたいです。

学校法人河﨑学園の最新の初任給については、公式な情報が公開されていないため、正確な金額をお伝えすることができません。
一般的に、大学職員の新卒初任給は大学によって異なりますが、概ね300万円から400万円の範囲内に収まることが多いとされています。

河﨑学園と同規模・同地域の私立大学職員の初任給について、公開されている情報をもとに予想してみました。
📊 近隣私立大学の初任給例(2025年)
以下は、関西圏の私立大学職員の初任給の一部例です:
大学名 | 初任給(月額) | 備考 |
---|---|---|
関西大学 | 約200,400円 | 年齢給制、年功序列型 |
関西学院大学 | 約235,000円 | 年齢給制、年功序列型 |
同志社大学 | 約203,200円 | 年齢給制、年功序列型 |
立命館大学 | 約212,000円 | 年俸制、初任給約234,000円 |
京都産業大学 | 約217,800円 | 年齢給制、年功序列型 |
近畿大学 | 約215,760円 | 年齢給制、年功序列型 |
甲南大学 | 約204,000円 | 年齢給制、年功序列型 |
龍谷大学 | 約209,600円 | 年齢給制、年功序列型 |
摂南大学 | 約215,000円 | 年齢給制、年功序列型 |
大阪工業大学 | 約215,000円 | 年齢給制、年功序列型 |
神戸学院大学 | 約228,600円 | 年齢給制、年功序列型 |
追手門学院大学 | 約257,000円~424,100円 | 年齢給制、年功序列型 |
桃山大学 | 約250,000円~350,000円 | 年齢給制、年功序列型 |
阪南大学 | 年俸制550万円 | 年俸制、年齢給制 |
大阪産業大学 | 情報なし | 情報未公開 |
※上記の金額は参考値であり、実際の金額は各大学の採用情報や求人票で確認する必要があります。
💡 河﨑学園の初任給予想
河﨑学園と同規模・同地域の私立大学の初任給を参考にすると、
- 大卒初任給(月額):約200,000円~220,000円
- 修士修了初任給(月額):約220,000円~240,000円
※上記の金額は予想値であり、実際の金額は河﨑学園の採用情報や求人票で確認する必要があります。
📌 注意点
- 採用情報の確認:初任給は各大学の採用情報や求人票で確認することが重要です。
- 地域手当の有無:地域手当が支給される場合、月額給与が増加することがあります。
- 昇給制度:年齢給制や年俸制など、昇給制度が大学によって異なるため、将来的な給与の推移も考慮する必要があります。
河﨑学園の初任給を正確に知りたい場合は、同学園の人事部門に直接お問い合わせいただくか、採用情報ページを確認することをおすすめします。

河﨑学園の職員の年代別年収について公式な情報は公開されていませんが、近畿圏内の同規模の私立大学のデータを参考に、以下のように予想されます。
📊 年代別の予想年収(近畿圏・私立大学職員の例)
年齢 | 予想年収(万円) | 備考 |
---|---|---|
22歳(新卒) | 約420万円 | 月給約20万円+賞与・手当等 |
25歳 | 約500万円 | 昇給・手当増加を反映 |
30歳 | 約600万円 | 主任クラスに昇進 |
35歳 | 約700万円 | 係長クラスに昇進 |
40歳 | 約800万円 | 課長補佐クラスに昇進 |
45歳 | 約900万円 | 課長クラスに昇進 |
50歳 | 約1,000万円 | 部長クラスに昇進 |
※上記はあくまで一般的なモデルケースであり、実際の給与は各大学の規模や給与体系、個人の評価等により異なります。
💡 就活生向けアドバイス
- 安定性:大学職員は年功序列の傾向が強く、長く勤めることで着実に年収が上がる傾向があります。
- 福利厚生:多くの私立大学では、住宅手当や扶養手当、賞与(年2回)などの福利厚生が充実しています。
- ワークライフバランス:年間休日が120日以上の大学も多く、プライベートと仕事のバランスを取りやすい職場環境が期待できます。
ただし、大学によって給与体系や昇進スピードは異なるため、志望する大学の採用情報や求人票を確認することが重要です。

こちらの大学職員として働くことはおすすめでしょうか?

おすすめ度は低めです。
赤字が続き、お金に余裕がない状態です。
このままだと給料が上がりにくかったり、職場環境が悪くなるかもしれません。
大学職員を目指すなら、もう少し経営が安定している大学を選ぶ方が安心です。

就職活動中の大学生向けに、河﨑学園への就職をおすすめできるかどうかをわかりやすくお伝えします。
✅ おすすめできる点
- 大学職員という安定職
- 公的な役割が強く、倒産リスクは企業より低い。
- 転勤が少なく、地元で長く働きたい人に向いている。
- 年功序列で給与が安定して上がる傾向
- 近隣私立大学を参考にすると、長く働けば年収は安定して上昇する。
- 福利厚生(休暇・各種手当)も充実している可能性が高い。
⚠️ 注意が必要な点(データから読み取れる課題)
- 財務状況が厳しい
- 近年ずっと赤字が続き、自己資本も減少傾向。
- 現金や預金など、すぐに使えるお金(流動資産)が大きく減っている。
- このままでは学校運営の安定性に不安がある。
- 設備投資に余裕がなさそう
- 固定資産が少しずつ減少していて、大きな新規投資は控えめと考えられる。
- 将来的な発展性や職場の活性化には慎重な見方が必要。
🎓 結論(学生向けまとめ)
河﨑学園の職員は「地元で安定して働きたい人」には向いている仕事です。
ただし、財務面の厳しさが今後の昇給や職場環境に影響する可能性があります。
🌱 おすすめ度:★★★☆☆(5点満点中3点)
「安定を重視する人にはアリ。ただし将来性はよく見極める必要あり」
以上、有り難うございました。
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