大学職員になっても大丈夫? 2024年度 学校法人 同志社(同志社大学・同志社女子大学、他)の財務状況は「極めて安定」 平均年収は約1,000万円!?

大学別・財務分析レポート

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  1. 学校法人 同志社ってどんな学校法人?運営校と注目ポイントを紹介
    1. ◆ 同志社が運営する主な学校
  2. 平均年収は約1,000万円!学校法人 同志社(大学職員)の給与と待遇を徹底調査
    1. ◆ 総括サマリー
    2. ◆ 役職がついた場合の平均年収(専任・額面/賞与込・推定)
    3. ◆ 年代別の給与・年収(専任・額面/賞与込・推定)
    4. ◆ 退職金の目安(専任・推定)
  3. 2024年度の財務状況は「極めて安定」!その理由とは?
    1. ◆ 事業活動収支:経常収支差額は大幅黒字
    2. ◆ 貸借対照表:2兆円を超える純資産
    3. ◆ 資金収支:潤沢な現金残高
  4. 学校法人 同志社の本業は黒字?事業活動収支から見る安定性
    1. ◆ 推移(直近6年)
  5. 投資でも収益を確保!受取利息・配当金から見る資産運用の実態
    1. ◆ 受取利息・配当金の推移
  6. 貸借対照表から見る!学校法人 同志社の財務体質を徹底チェック
    1. ◆ 主要財務指標(2024年)
    2. ◆ トレンドの着眼点(2019→2024)
  7. 翌年度繰越資金から見る“現金のゆとり”はある?
    1. ◆ 翌年度繰越資金と現金収支差額の推移(抜粋)
  8. 学校法人 同志社って安定してる?基本金の推移から見る長期的な安心感
    1. ◆ 基本金の推移(百万円)
    2. ◆ 2019→2024の増加幅(百万円/億円換算)
  9. 学校法人 同志社への就職はおすすめ?ライフプラン実現の視点から解説
    1. ◆ どんな人に向いている?(ライフプラン適合度)
    2. ◆ 年収×退職金でみる生涯収入イメージ(専任・概算)
    3. ◆ 年代別の平均出費額(総務省家計調査ベース・参考値)
  10. 就職・転職を有利に!学校法人 同志社の大学職員になるためのエージェントと資格
    1. ◆ 探し方の全体戦略(まずはここから)
    2. ◆ エージェント・求人サイトの使い分け
    3. ◆ 目的別:取っておくと強い資格・スキル(優先度つき)
    4. 資格別おすすめオンライン教材まとめ
    5. ◆ 応募書類の作り方(大学職員“仕様”に最適化)
    6. ◆ 面接前・直前チェックリスト

学校法人 同志社ってどんな学校法人?運営校と注目ポイントを紹介

ザク次郎
ザク次郎:
同志社って大学だけじゃなくて、幅広い学校を運営しているんだよ。歴史も古くて、関西私大の中でもトップクラスの知名度と安定感があるよ!

学校法人 同志社(どうししゃ) は、1875年に新島襄が設立したキリスト教主義の学園です。
「良心教育」を理念に掲げ、大学だけでなく初等教育から高等教育まで幅広く展開しています。

◆ 同志社が運営する主な学校

  • 同志社大学(今出川キャンパス・京田辺キャンパス)
  • 同志社女子大学
  • 同志社女子短期大学
  • 同志社中学校・高等学校
  • 同志社女子中学校・高等学校
  • 同志社香里中学校・高等学校(大阪府寝屋川市)
  • 同志社国際中学校・高等学校(京都府京田辺市)
  • 同志社国際学院初等部
  • 同志社小学校
  • 同志社幼稚園

このように幼稚園から大学院まで一貫して学べる体制を持つのが同志社の大きな特徴です。
規模も大きく、関関同立の一角として全国的にも高い評価を受けています。

平均年収は約1,000万円!学校法人 同志社(大学職員)の給与と待遇を徹底調査

ザク次郎
ザク次郎:
同志社の職員は「待遇が良い」で有名。ここでは平均年収の推定に加えて、役職別年代別退職金の目安まで一気にチェックするよ!
推定の考え方(重要)
・基礎データ:2024年度 事業報告書の職員人件費総額(会社負担の社会保険料等を含む)と職員数 561名
・人件費には法人の会社負担分(社会保険料・年金拠出など)が含まれるため、一般に30〜35%程度を控除して“額面年収(給与+賞与)”を推定しています。
・ここでは控えめに33%控除を中立値として採用。専任・有期の内訳が非開示のため、専任平均は有期より高い前提でレンジを示しています。

◆ 総括サマリー

職員(専任+有期)1人あたり人件費(会社負担込み) 約 1,627 万円
推定・額面年収(33%控除の中立値) 約 1,223 万円
専任職員の平均年収(推定レンジ) 約 950 〜 1,050 万円

◆ 役職がついた場合の平均年収(専任・額面/賞与込・推定)

区分 想定年収レンジ 補足
一般職員 400〜600万円 新卒〜30代前半目安
主任 700〜800万円 チームリーダー格
係長クラス 850〜950万円 全体平均に近い層
課長クラス 1,000〜1,200万円 役職手当が厚くなる
部長クラス 1,200〜1,400万円 幹部層のレンジ
局長・理事補佐級 1,400〜1,600万円 大規模私大ならでは

◆ 年代別の給与・年収(専任・額面/賞与込・推定)

年代 想定月額給与 想定年収(賞与込) 備考
20代(新卒〜30歳) 25〜30万円 400〜500万円 初任給22〜24万 → 30万へ昇給イメージ
30代 35〜45万円 600〜700万円 主任〜係長入口
40代 50〜60万円 800〜950万円 課長補佐〜課長
50代 65〜75万円 1,000〜1,200万円 部長クラスでピークへ
60代前半 60〜65万円 900〜1,000万円 役職定年後の水準

◆ 退職金の目安(専任・推定)

勤続年数 想定退職金 備考
20年 1,000〜1,500万円 途中退職目安
30年 2,000〜2,800万円 一般的なフルタイム勤続
35年 3,000〜3,800万円 定年近いケースの中心値
40年 3,500〜4,500万円 幹部層・ピークレンジ
注意:本セクションは公開データ(職員人件費総額・職員数)に基づく推定です。
・専任/有期の人件費内訳・期中の出入り・役職手当の差異等で実数は変動します。
・「人件費」には大学側の会社負担分が含まれるため、額面年収へ変換する際に控除(本稿では33%)を用いています。
・最新の就業規程・退職給与規程で変動する可能性があります。

2024年度の財務状況は「極めて安定」!その理由とは?

コピ子
コピ子:
同志社の財務データを見ると「極めて安定」と評価できるんだって!どの数字がポイントになっているのか見てみようよ。

学校法人 同志社 の2024年度の財務状況は、公開データを見る限り「極めて安定」といえます。
ここでは主に 事業活動収支計算書・貸借対照表・資金収支 の観点から、その理由を解説します。

◆ 事業活動収支:経常収支差額は大幅黒字

  • 経常収支差額:48.8億円の黒字(前年3.3億円 → 大幅改善)
  • 教育活動収支差額も 40.5億円 と安定的にプラス
  • 寄付や資産運用益など教育活動外収支も堅調(8.2億円)

教育活動(本業)・資産運用(副次収益)のどちらでも黒字を確保しており、収益基盤の強さが目立ちます。

◆ 貸借対照表:2兆円を超える純資産

  • 総資産:約2兆4,300億円
  • 負債合計:約275億円と極めて小規模
  • 純資産:2兆5,301億円 → 自己資本比率ほぼ90%以上

負債依存度が低く、ほぼ「無借金経営」といえるレベル。長期的な安定感の裏付けです。

◆ 資金収支:潤沢な現金残高

  • 翌年度繰越資金:280億円規模を維持
  • 年度ごとに多少の増減はあるが、資金繰りに不安はない

毎年数百億円規模の資金を次年度に繰り越しており、日常の支払い能力に十分な余裕があることがわかります。

総括:
・経常収支は安定黒字
・自己資本比率は90%超
・潤沢な繰越資金

これらを総合すると、2024年度の同志社は「極めて安定」と評価でき、就職・転職先として安心感が非常に高い学校法人といえます。

学校法人 同志社の本業は黒字?事業活動収支から見る安定性

ザク次郎
ザク次郎:
結論から言うと、同志社の本業(教育活動)はしっかり黒字。コロナ期に一時的な鈍化はあったけど、直近は力強く回復しているよ!
教育活動収支差額(本業)
40.5億円(2024)
2022年21.4億 → 2023年26.8億 → 2024年40.5億と回復基調
教育活動外収支差額
8.2億円(2024)
資産運用・寄付等。近年は収益寄与が拡大
経常収支差額
48.8億円(2024)
安定黒字。2019年34.7億 → 2024年48.8億
特別収支差額
5.8億円(2024)
2019年▲27.3億の特殊要因後、概ねプラス推移

◆ 推移(直近6年)

年度 教育活動収支差額 教育活動外収支差額 経常収支差額 特別収支差額
2019(令和元) 3,128.3 339.3 3,467.7 -273.4
2020(令和2) 4,167.3 376.8 4,544.0 -7.5
2021(令和3) 3,811.0 389.7 4,200.7 618.7
2022(令和4) 2,142.9 476.6 2,619.4 380.4
2023(令和5) 2,682.3 581.9 3,264.2 6.4
2024(令和6) 4,054.4 823.5 4,877.9 578.3

ポイント:
・本業の稼ぐ力(教育活動収支差額)はコロナ期に鈍化したが、2024年は40.5億円まで回復。
・教育活動外の受取利息・配当金等が着実に伸び、2024年は8.2億円と収益を後押し。
・両者の合算である経常収支差額は48.8億円の黒字。継続的な安定収益体制を確認できる。

用語ミニメモ: 教育活動収支差額=授業料や補助金等を含む本業の収支/教育活動外収支差額=受取利息・配当金・寄付金など本業外の収支/経常収支差額=両者を合算した通常活動の損益指標

投資でも収益を確保!受取利息・配当金から見る資産運用の実態

コピ子
コピ子:
同志社は運用収益も強い!直近では受取利息・配当金が伸びて、教育活動外の黒字をほぼ一手に押し上げているよ。
  • 2024年度の受取利息・配当金は 823.5百万円(約8.24億円)で、前年から+41.5%の大幅増。
  • 2019→2024の5年間で約2.43倍に拡大(年平均成長率約+19.4%)。
  • 2020〜2024は教育活動外収支差額と同額が続き、本業外収益の中核が「利息・配当」であることが明確。

◆ 受取利息・配当金の推移

年度 百万円 億円換算 メモ
2015953.89.54高水準スタート
2016508.05.08一時的に縮小
2017445.44.45低位推移
2018410.64.11低位推移
2019339.53.40ボトム
2020376.83.77回復へ
2021389.73.90回復継続
2022476.64.77増勢
2023581.95.82前年比+22%
2024823.58.24前年比+41.5%

位置づけ:2020〜2024年は受取利息・配当金 ≒ 教育活動外収支差額の関係が続いており、同志社の本業外収益の柱が明確です。
背景要因としては、運用資産の積み増し(例:第3号基本金などの特定資産)市場金利の上昇運用利回りの改善などが考えられます。

◆ 基本金の積み増しと運用余力
  • 第3号基本金:2019年 19,923.0 → 2024年 21,852.9(百万円)と着実に増加
  • 同期間の受取利息・配当金は339.5 → 823.5(百万円)で拡大。

※利息・配当は預金・債券・株式等の広い運用資産から生じます。第3号基本金のみを直接の母集団と断定はできませんが、運用余力の拡大が収益拡大の下支えになっていると考えられます。

注意:運用収益は市場環境(株価・金利・為替)に左右されます。直近は金利上昇・配当拡充が追い風でしたが、逆回転局面では縮小するリスクもあります。
ただし同志社は本業(教育活動)自体が安定黒字のため、運用収益がブレても全体の安定性は維持されやすい構造です。

貸借対照表から見る!学校法人 同志社の財務体質を徹底チェック

ザク次郎
ザク次郎:
B/S(貸借対照表)を見ると、同志社は自己資本が圧倒的。短期資金の余裕も大きく、固定資産も自己資本で十分カバーできているよ!
総資産
2兆8,048億円
=固定資産 2兆3,903億円 + 流動資産 4,145億円
負債合計
2,747億円
固定負債 1,387億円/流動負債 1,360億円
純資産
2兆5,301億円
自己資本が圧倒的に厚い

◆ 主要財務指標(2024年)

指標 評価
自己資本比率(=純資産/総資産) 90.2% ★ 70%超=非常に安全/90%台=盤石
流動比率(=流動資産/流動負債) 305% ★ 200%超=極めて良好(短期資金に余裕)
固定比率(=固定資産/純資産) 94.5% ★ 100%未満=自己資本で固定資産を賄えて良好
固定長期適合率(=固定資産/(純資産+固定負債)) 89.6% ★ 100%未満=長期資金で固定資産を十分カバー

◆ トレンドの着眼点(2019→2024)

指標 2019 2024 コメント
自己資本比率 89.6% 90.2% 既に高水準→さらに微改善
流動比率 263% 305% 短期安全性が一段と向上(流動資産増)
固定比率 97.6% 94.5% 自己資本で固定資産をより賄える構造に
固定長期適合率 91.8% 89.6% 長期資金での固定資産カバーが強化
評価まとめ:
・自己資本比率90%台、固定比率100%未満 → 構造的に強い貸借対照表
・流動比率300%台 → 短期資金の余裕が大きい
・固定長期適合率100%未満 → 長期安定投資が可能な体質

総合すると、同志社は設備投資や将来投資に耐えうる盤石の財務体質といえます。
注記:
・本節の数値はご提供データ(百万円単位)を使用。総資産=固定資産+流動資産、負債合計=固定負債+流動負債。
・「億円・兆円」換算は四捨五入のため合計値と端数が合わない場合があります。

翌年度繰越資金から見る“現金のゆとり”はある?

コピ子
コピ子:
「翌年度繰越資金(=翌年度繰越支払資金)」は、次の年度に持ち越す現金の残高のこと。
同志社は毎年250〜300億円規模を安定維持しているから、日々の支払いにもかなり余裕があるよ!
翌年度繰越資金(2024)
28,075.0 百万円(約280.8 億円
前年:29,155.8 百万円(約291.6億円)
当年度の現金収支差額(2024)
-1,080.8 百万円(約-10.8 億円
年度のキャッシュ増減(支払>収入)
10年平均の翌年度繰越資金
27,473.7 百万円(約274.7 億円
レンジ:24,892.930,638.7 百万円(約249306億円)

◆ 翌年度繰越資金と現金収支差額の推移(抜粋)

年度 前年度繰越(百万円) 当年度の現金収支差額 翌年度繰越(百万円) 翌年度繰越(億円換算)
2019 28,566.2 2,072.5 30,638.7 306.4
2020 30,638.7 -5,745.8 24,892.9 248.9
2021 24,892.9 1,841.8 26,734.7 267.3
2022 26,734.7 -973.3 25,761.4 257.6
2023 25,761.4 3,394.4 29,155.8 291.6
2024 29,155.8 -1,080.8 28,075.0 280.8

ポイント:
・翌年度繰越資金は過去10年平均で約274.7億円
・コロナ影響のあった2020年は一時的に248.9億円まで減少したが、直後に回復
・2024年は280.8億円を確保しており、短期支払い能力に不安はない水準。

メモ:翌年度繰越支払資金は「現金・預金等の期末残高」のイメージで、
設備投資の実行タイミングや補助金入金時期などで年度ごとの変動があります。単年の増減に一喜一憂せず、レンジと平均を確認するのがおすすめです。

学校法人 同志社って安定してる?基本金の推移から見る長期的な安心感

ザク次郎
ザク次郎:
基本金は“長期の安全余力”。同志社は毎年コツコツ増やしていて、設備・奨学金・運用原資までバランス良く厚みがあるよ!
基本金のイメージ:
  • 第1号基本金 … 校地・校舎など固定資産の裏付け
  • 第2号基本金 … 奨学資金等の特定目的基金
  • 第3号基本金特定資産の運用原資(運用益は教育活動外収益の柱)
  • 第4号基本金 … 寄付金等の受入原資

◆ 基本金の推移(百万円)

年度 第1号 第2号 第3号 第4号
2015219,267.77,850.019,425.94,036.0
2016221,327.68,650.019,465.94,110.0
2017224,909.66,740.019,536.34,110.0
2018225,451.47,900.019,536.34,110.0
2019227,540.98,490.019,923.04,110.0
2020230,193.39,310.019,923.04,110.0
2021229,439.911,040.020,305.34,110.0
2022230,743.610,080.020,825.34,110.0
2023230,620.110,435.021,325.34,252.0
2024232,177.310,665.021,852.94,377.0

◆ 2019→2024の増加幅(百万円/億円換算)

区分 増加額 億円換算 コメント
第1号 +4,636.4 +46.36億円 設備等の裏付け厚みが着実に増加
第2号 +2,175.0 +21.75億円 奨学金等の原資が増強
第3号 +1,929.9 +19.30億円 運用原資の積み増し(利息・配当の下支え)
第4号 +267.0 +2.67億円 寄付等の積上げも堅調
総括:
・第1号が厚く、設備の裏付けが長期に安定
・第2号・第4号の伸び→学生支援・寄付の裾野が拡大
・第3号の着実な増加→運用余力の拡大(受取利息・配当の成長につながる)

これらは将来投資と経営安定性の両立を示すもので、同志社が長期的に「安定・安心」な学校法人である根拠になります。
注記:金額は百万円単位の提供データに基づきます。億円換算は四捨五入のため端数誤差があります。

学校法人 同志社への就職はおすすめ?ライフプラン実現の視点から解説

ザク次郎
ザク次郎:
「安定×高待遇×社会的意義」。
同志社は家計の見通しが立てやすいから、長期のライフプランを描きやすいよ!
総合評価:就職・転職として強くおすすめ(特に長期就業を志向する人)
  • 年収:専任の平均は約950〜1,050万円、役職で1,200〜1,600万円レンジも現実的
  • 退職金:フルキャリアで3,000〜4,000万円目安
  • 財務:自己資本比率90%台、繰越資金約280億円で盤石
メリット
  • 長期安定の収入曲線(40代〜50代で年収ピーク)
  • 退職金が厚い(私大上位クラス)
  • 社会的意義(教育・研究支援)
  • 福利厚生の手厚さ(大学負担分あり)
  • 勤務地の安定性(関西圏中心)
留意点
  • 異動・配置転換は組織都合が中心
  • 昇進は年功+競争(役職層は狭き門)
  • 繁忙期の偏在(入試・決算・補助金対応)
  • 副業・研究費の制約は就業規程の確認が必要

◆ どんな人に向いている?(ライフプラン適合度)

タイプ 適合理由 注意点
安定志向・長期就業 年功的な昇給・厚い退職金で生涯収入が描きやすい 昇進スピードは緩やか。役職枠は限られる
家庭・教育費重視 40〜50代で年収ピーク、学費負担期に強い 繁忙期は残業が増える部門あり
地域定着(関西) 勤務地が安定。通勤・住居計画を立てやすい 部門によっては京田辺/今出川間の移動あり

◆ 年収×退職金でみる生涯収入イメージ(専任・概算)

年代/区分 年収レンジ 期間合計(概算) メモ
20代(5年) 400〜500万円 2,000〜2,500万円 初期形成フェーズ
30代(10年) 600〜700万円 6,000〜7,000万円 主任〜係長
40代(10年) 800〜950万円 8,000〜9,500万円 課長補佐〜課長
50代(10年) 1,000〜1,200万円 1.0〜1.2億円 部長〜上位管理
退職金(35〜40年) 3,000〜4,000万円 3,000〜4,000万円 大規模私大上位水準
概算・累計 約 2.9〜3.5 億円 税・社会保険は含まず

◆ 年代別の平均出費額(総務省家計調査ベース・参考値)

大学職員の安定した年収カーブと比較するには、生活費の実態(平均支出額)を押さえておくことが重要です。
以下は2人以上世帯の全国平均支出を年代別に整理したものです。

年代 平均支出額(月) 平均支出額(年換算) 特徴
20代 約23万円 約276万円 単身・新婚期。家賃や交際費が中心。
30代 約28万円 約336万円 子育て初期。住宅ローンや教育費が増加。
40代 約32万円 約384万円 教育費ピーク期。家計支出の山場。
50代 約34万円 約408万円 高校〜大学の学費負担。出費のピーク。
60代 約28万円 約336万円 子育て終了。支出は緩やかに減少。
解説:
・大学職員の40代〜50代で年収800〜1,200万円というカーブは、教育費が重くなる時期に家計を強力に支えます。
・退職金3,000〜4,000万円を合わせると、老後の資金計画にも大きな安心材料となります。
・支出の山場に収入ピークが重なる点が、同志社職員のライフプラン適合度の高さを示しています。
まとめ:
同志社は、高い財務安定性を背景に、年収カーブと退職金が充実した学校法人。
「長期で安定した生活基盤を築きたい」「教育分野で社会貢献したい」人にとって、就職・転職先として非常に有力な選択肢です。

就職・転職を有利に!学校法人 同志社の大学職員になるためのエージェントと資格

コピ子
コピ子:
大学職員は「公募+転職エージェント+スカウト」の三段構えがおすすめ!
資格は“全部取り”ではなく、志望部門に合う必須・加点を押さえよう。

◆ 探し方の全体戦略(まずはここから)

  1. 公式公募を定点観測:学校法人・大学の採用ページ、法人本部のキャリア採用、公募締切をカレンダー登録。
  2. 研究・大学向け求人サイト:大学/研究機関の事務求人が出やすいポータルをウォッチ。
  3. 総合エージェント&スカウト:事務系ハイレイヤー・管理部門の非公開求人を拾う。
  4. 職種特化エージェント:財務/人事/情報/IRなど専門職は特化で打率UP。
  5. LinkedIn/ビズリーチ等:レジュメを大学職員向けに最適化し、“学校法人キーワード”でスカウト導線を作る。

◆ エージェント・求人サイトの使い分け

カテゴリ 目的 具体例 活用ポイント
大学・法人の公式採用 公募の一次情報を逃さない 学校法人同志社 採用ページ/同志社大学 キャリア採用 等 募集要項・任期・勤務地(今出川/京田辺)・試験プロセスを確認し、即応募
大学・研究機関向け求人ポータル 事務職/URA/IRの公募を横断把握 大学系求人ポータル、自治体・教育関連の公募掲示板 等 「大学職員/IR/URA/研究支援/補助金」のキーワードでアラート設定
総合転職エージェント 非公開求人・管理部門の横展開 リクルート、doda、マイナビ、パソナ 等 職務経歴書を大学職員仕様に(教育・研究支援の実績や公的補助金対応を明記)。
ハイレイヤー/スカウト 課長〜部長級・専門職の打診 JAC、ビズリーチ、LinkedIn 等 肩書ではなく機能(財務・人事・情シス・広報)で検索される。キーワードを調整。
職種特化エージェント 財務/人事/IT/広報/法務の専門求人 管理部門特化、IT特化、人事特化 等 大学以外(医療/学校/公益)の非営利セクター求人も拾って比較。

◆ 目的別:取っておくと強い資格・スキル(優先度つき)

目的/部門 資格・スキル 優先度 ポイント
共通(まずはこれ) TOEIC 700–800/MOS(Excel Expert)ITパスポート 英語・データ処理・IT基礎は全職種の加点。まずは土台作り。
財務・経理・予算 日商簿記2級/FP2級/Excel Power Query/Power Pivot/統計検定2級 予算編成・補助金・基金管理の実務に直結。簿記2級はほぼ必携。
人事・労務 社労士(学習中でも可)/衛生管理者/Excel人事データ分析 中〜高 就業規則・教職員人事・社会保険の実務理解を示せる。
入試・広報・国際 TOEIC 800+/英検準1級/Google Analytics/SNS運用 中〜高 留学生対応・広報数値管理で即戦力を示す。
学術情報・図書館 司書/情報検索・著作権知識/図書館システム運用経験 図書館配属の有力資格。索引・メタデータ理解が評価される。
情報システム・IR/データ 基本情報技術者/SQL/Tableau/Power BI/Python(Pandas) 学務データ/IRの可視化・分析は大学で需要増。
研究推進・URA・補助金 科研費・官公庁補助金実務経験/英文契約基礎/PMP(あると良) 研究費管理・調達・契約は実務経験>資格。PMPはプロマネ加点に。

資格別おすすめオンライン教材まとめ

資格 おすすめ教材・講座 特徴
TOEIC 700点以上 スタディサプリENGLISH(TOEIC対策)
・公式TOEIC L&R 問題集
スマホ学習でスキマ時間対策、本番形式で実力チェック。
日商簿記2級 クレアール 簿記講座
スタディング 簿記講座
スマホ対応・短期間合格を目指せる効率重視型教材。
MOS(Excel Expert) ・Udemy「Excel 上級コース」
・FOM出版 MOS対策テキスト
実務直結スキル+模擬試験で資格取得も安心。
人事・労務系 ・フォーサイト 社労士講座
・ユーキャン 衛生管理者講座
就業規則・人事管理・社会保険の理解を深められる。
情報システム / IR ・N予備校 IT基礎(基本情報技術者)
・Udemy SQL・データ分析講座
学務データ活用・システム運用に直結する実務スキル。
入試・広報系 ・旺文社 英検ネットドリル(準1級)
・Schoo「デジタルマーケティング講座」
英語力+SNS/デジタル広報スキルで即戦力アピール。
図書館・学術情報 ・放送大学や通信制大学の司書課程 働きながら取得可能。図書館配属で必須級の資格。

◆ 応募書類の作り方(大学職員“仕様”に最適化)

  • ミッション紐付け:「教育/研究支援で何を改善したか」を非営利の視点で記述。
  • 定量化:例)補助金申請件数/採択率、学生募集KPI、予算額、システム稼働率。
  • 関係者調整:教員/学生/事務/外部機関との合意形成の経験を具体的に。
  • ツール明記:Excel関数・BI・SQL・グループウェア(Teams/Google)等。
  • 勤務地配慮:今出川/京田辺の通勤可否、引越し可否を明確化。

◆ 面接前・直前チェックリスト

  • 志望動機は「同志社の理念(良心教育)×自分の実務」に接続できているか
  • 部署別に施策案を1つ(例:入試広報のデータ運用、IRダッシュボード刷新)
  • 年度サイクル(入試/決算/補助金/シラバス)を把握済みか
  • 給与は額面表記で確認(人件費=会社負担込みと混同しない)
  • 転居・通勤導線(今出川/京田辺)と家庭事情の整合性
まとめ:
「公式公募を逃さず+エージェントで非公開を抑え+資格で加点」。
志望部門に合った実務スキルの言語化と、同志社の理念・拠点特性への適合を示せば、合格率は確実に上がります。

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