学校法人 永守学園 財務分析
京都先端科学大学の職員になって大丈夫?財務状況・将来性・年収予想をわかりやすく解説
今回は、学校法人 永守学園の決算データをもとに、財務状況・将来性・職員の年収水準を分析します。 就活生や転職者が気になる「安定して働ける法人なのか?」という視点で見ていきます。
大学生 やすし
京都先端科学大学って、最近よく聞くけど、職員として働くなら安定してるんですか?
転職エージェント なおこ
ポイントは「攻めの投資型法人」という点です。年収水準は悪くありませんが、財務は安定途上と見る必要があります。
先に結論
学校法人 永守学園は、資金調達力が高く、大学改革にも積極的な法人です。 一方で、直近の教育活動収支は大きな支出超過となっており、 本業の安定性には注意が必要です。
総合評価:★★★★☆ 4.0 / 5
学校法人 永守学園とは?
学校法人 永守学園は、京都先端科学大学を中心に運営する学校法人です。 近年は、大学名称の変更、工学部の設置、附属校との合併など、 大きな改革を進めている点が特徴です。
永守学園を見るうえで重要なポイント
- 京都先端科学大学へのブランド刷新
- 工学部新設による先行投資
- 学校法人京都光楠学園との合併
- 直近は人件費・教育研究費が増加
- 職員の推定年収は約600万円前後
財務状況の総合評価
財務の結論
攻めの投資型だが、直近はやや不安定
永守学園は、施設整備や学部新設などに積極投資してきた法人です。 そのため、年度によって収支のブレが大きくなっています。
教育活動収支差額|本業の収支は不安定
教育活動収支差額は、学校法人の本業である教育・研究活動で採算が取れているかを見る指標です。 一般企業でいうと「営業利益」に近いイメージです。
| 年度 | 教育活動収支差額 | 評価 |
|---|---|---|
| 2021年度 | 約20.2億円 | 大幅黒字 |
| 2022年度 | 約11.5億円 | 黒字維持 |
| 2023年度 | 約△0.35億円 | やや赤字 |
| 2024年度 | 約△14.8億円 | 大幅赤字 |
ここが注意点
2024年度は、教育活動収支差額が約14.8億円の支出超過となっています。 人件費や教育研究経費が増加しており、本業の収支はかなり厳しい状態です。
ただし、この赤字は単なる経営悪化だけではなく、工学部新設や大学改革に伴う 先行投資の影響も大きいと考えられます。
大学生 ともみ
赤字って聞くと不安ですが、全部が悪い赤字とは限らないんですね。
転職エージェント なおこ
その通りです。ただし、投資型赤字でも、長く続けばリスクになります。今後の定員確保が重要ですね。
教育活動外収支差額|財務面は改善傾向
教育活動外収支は、受取利息・配当金などの運用収入と、借入金利息などの差額を示します。 永守学園は、2024年度に約1,518万円の収入超過となっています。
良いポイント
- 借入金利息は減少傾向
- 受取利息・配当金が増加
- 2024年度は教育活動外収支が黒字化
ただし、金額規模は約1,500万円程度です。 2024年度の本業赤字である約14.8億円を補えるほどの規模ではありません。
つまり、財務面は改善していますが、あくまで補助的な収益源です。 法人の安定性を見るうえでは、やはり教育活動収支の改善が重要になります。
特別収支差額|寄付・合併による大きなプラス
永守学園は、特別収支で大きなプラスを記録した年度があります。
| 年度 | 特別収支差額 | 主な要因 |
|---|---|---|
| 2019年度 | 約74.5億円 | 京都太秦キャンパスの西館・南館建設に伴う寄付・補助金 |
| 2021年度 | 約48.8億円 | 学校法人京都光楠学園との法人合併 |
| 2024年度 | 約1.1億円 | 通常規模に落ち着く |
ここは誤解しやすい
特別収支は、毎年安定して入ってくる収益ではありません。 寄付金・補助金・合併などの一時的なイベントによるものです。
そのため、大学の本当の実力を見る場合は、 特別収支よりも教育活動収支を重視する必要があります。
将来性の評価
期待できる点
- 工学部の成長余地がある
- 大学改革に積極的
- 合併により規模が拡大
- 外部資金を集める力がある
注意したい点
- 2024年度の本業赤字が大きい
- 人件費負担が重い
- 定員未充足の影響がある
- 改革が成果につながるかは今後次第
将来性の結論
成功すれば伸びるが、安定性はまだ発展途上
永守学園は、守りの法人というよりも、大学改革を進める攻めの法人です。 今後、工学部などの定員充足が進み、収入が安定すれば、財務改善も期待できます。
職員の年収予想
次に、就活生・転職者が最も気になる職員の年収を見ていきます。 ここでは、2024年度の職員人件費と本務職員数をもとに推定します。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 職員人件費総額 | 1,665,938,115円 |
| 本務職員数 | 204名 |
| 1人あたり人件費 | 約816万円 |
年収推定の考え方
人件費には、本人に支払われる給与・賞与だけでなく、法人が負担する社会保険料なども含まれます。 そのため、今回は以下の計算で推定します。
推定年収 = 1人あたり人件費 ÷ 1.35
事務職員の推定平均年収
約600万円前後
私立大学職員としては、十分に高めの水準と考えられます。 ただし、年齢・役職・勤務年数によって実際の金額は変わります。
教員の年収予想
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 教員人件費総額 | 3,492,379,554円 |
| 本務教員数 | 348名 |
| 1人あたり人件費 | 約1,003万円 |
教員の推定平均年収
約740万円前後
教員は職位による差が大きく、教授・准教授・講師・附属校教員などで年収は大きく変わると考えられます。
転職活動中 のりこ
事務職員で600万円前後なら、かなり魅力的ですね。
転職エージェント なおこ
待遇面は悪くありません。ただし、財務の安定性もセットで見ることが大切です。
就職先としておすすめできる?
向いている人
- 大学改革に関わりたい人
- 変化のある職場で働きたい人
- 年収水準も重視したい人
- 成長フェーズの大学に興味がある人
慎重に考えたい人
- とにかく安定重視の人
- 赤字決算が気になる人
- 公務員的な働き方を求める人
- 変化の多い職場が苦手な人
まとめ
学校法人 永守学園は、京都先端科学大学を中心に大きな改革を進めている法人です。 寄付や合併による資金調達力は高く、職員の年収水準も私立大学の中では高めと考えられます。
一方で、2024年度は教育活動収支が大きく支出超過となっており、 本業の安定性には注意が必要です。

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