
youyubeでも説明してます♪


一言で言うと、**「堅調だが、やや減速気味」**です。
理由:
- 経常収支差額や教育活動収支差額は、2020年(令和2年)に一時的に赤字に転じたものの、その後は黒字回復。ただし、2023年は黒字額が大きく減少しています(教育活動収支差額:37.4百万円、経常収支差額:28.4百万円)。
- 特別収支差額が安定的に黒字で、2023年は過去最高の91.6百万円。
- 純資産も年々増加しており、財務的な基盤はしっかりしています。
- 一方で、教育活動からの収支が大きく減っていることは今後の課題とも言えます。
全体としては財務的には健全ですが、近年やや勢いに陰りが見える状況です。



こちらの推移グラフは学校法人 羽衣学園の財務状況です。
簡単に説明すると、上のグラフは利益の推移グラフで、下は利益となる収支科目の差額の推移グラフです。

2023年度結果
経常収支差額:2,840万円の黒字を計上。
(大学を運営して得た収支のことです)
基本金組込前当年度収支差額:1億2,000万円黒字を計上。
(経常収支差額に特別収支差額を加えたものです。基本金を簡単に説明すると、将来の大学運営に必要な資金を貯金してる感じです。)

運営している学校と会社はこちらになります。
- 羽衣国際大学
- 羽衣学園高等学校
- 羽衣学園中学校

確かに収入が落ちてますね…。

黒字(経常収支差額・教育活動収支差額)が減少している理由を明確に把握するには、詳細な収入・支出の内訳や生徒数・教職員数の推移、事業の変化などが必要ですが、こちらのデータから推測できる要因は以下の通りです。
減少の主な可能性(推測)
- 教育活動収支差額の大幅減少(2023年)
- 2021年:310.8百万円
- 2022年:226.5百万円
- 2023年:37.4百万円 ←急減
- 人件費や物価の上昇
- 2020年以降、全国的に教職員の待遇改善や物価上昇が進んでおり、支出(特に人件費・光熱費・教材費)が増えている可能性があります。
- 一時的な要因ではない傾向
- 2021年の黒字回復後、2022年→2023年と連続して黒字額が縮小しているため、構造的な要因(生徒数減少、収益事業の減退など)も含まれている可能性が高いです。
- 特別収支の安定が収支を支えている
- 特別収支差額はむしろ増加しており、資産売却や補助金など一時的・非継続的な収益で経常収支の落ち込みを補っている構造にも見えます。
補足
黒字が減少している原因を断定するには、以下のような情報が必要です:
生徒数・入学者数の推移
授業料・補助金など収入の内訳(とその推移)
教職員人件費、施設費、その他経費の内訳

こちらの大学職員への就職はお勧めでしょうか?

ご質問の「羽衣学園」への大学職員としての就職について、財務面からの視点に限定して回答するね。
✅ お勧めできる理由(財務面)
- 財務基盤が安定している
- 純資産は右肩上がりで、2023年時点で9,145.8百万円と堅実。
- 借入(固定負債+流動負債)は年々減少傾向で、自己資本比率も高いと見られます。
- 赤字転落からの回復実績がある
- 2020年に経常赤字になりましたが、翌年以降しっかりと黒字に戻しており、財務運営力があります。
- 特別収支差額の安定性
- 特別収入が年々増加しており、資産管理や補助金獲得にも力を入れていると推察できます。
⚠️ 懸念点
- 教育活動からの収益が縮小傾向
- 本業である教育活動による黒字が年々減少。今後の運営改善が必要。
- 将来的な構造的リスク
- 生徒数の減少や授業料収入の鈍化などが背景にあるとすれば、長期的に組織再編や人員調整の可能性もゼロではありません。
総合評価(財務面からの職場安定性)
「堅実で安定志向の法人。急成長や野心的展開は少なそうだが、腰を据えて働きたい人には向いている」
事業活動収支計算書の状況と経年比較(単位:百万円) | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 |
2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
教育活動収支差額 | 246.0 | 262.5 | 138.3 | 370.1 | 279.6 | -26.0 | 310.8 | 226.5 | 37.4 |
教育活動外収支差額 | -15.8 | -17.7 | -15.8 | -14.6 | -13.8 | -12.6 | -11.6 | -10.6 | -9.0 |
経常収支差額 | 230.2 | 244.8 | 122.5 | 355.5 | 265.8 | -38.5 | 299.2 | 215.9 | 28.4 |
特別収支差額 | 128.7 | 16.7 | 29.8 | 65.4 | 26.1 | 30.3 | 41.2 | 75.7 | 91.6 |
基本金組込前当年度収支差額 | 358.9 | 261.6 | 152.2 | 421.0 | 291.8 | -8.2 | 340.4 | 291.7 | 120.0 |



貸借対照表のデータ(2015年〜2023年)を分析した上で、羽衣学園の財務健全性・安全性・成長性について評価します。
📊 貸借対照表の主要項目推移(単位:百万円)
年度 | 固定資産 | 流動資産 | 固定負債 | 流動負債 | 純資産 |
---|---|---|---|---|---|
2015 | 9,141.4 | 1,287.7 | 2,415.7 | 738.0 | 7,275.4 |
2023 | 9,585.3 | 2,054.3 | 1,722.1 | 771.7 | 9,145.8 |
🧾 分析ポイントと評価
✅ 1. 自己資本比率(安全性の指標)
- 2015年:7,275.4 /(7,275.4+2,415.7+738.0)= 約67%
- 2023年:9,145.8 /(9,145.8+1,722.1+771.7)= 約77%
🔹 評価:極めて健全
- 自己資本比率が高く、債務に依存していない堅固な財務構造。
✅ 2. 負債の圧縮
- 固定負債:2,415.7 → 1,722.1(▲28.7%)
- 流動負債:738.0 → 771.7(微増)
🔹 評価:良好
- 長期借入金などの固定負債を着実に返済。
- 流動負債は微増しているが、流動資産が増加しており問題なし。
✅ 3. 流動比率(短期支払い能力)
- 2015年:1,287.7 / 738.0 = 約174%
- 2023年:2,054.3 / 771.7 = 約266%
🔹 評価:非常に良好
- 通常、100%以上あれば良好とされる中、非常に高水準。
✅ 4. 純資産の増加
- 2015年:7,275.4 → 2023年:9,145.8(+25.7%)
🔹 評価:着実な成長
- 赤字年もあったにもかかわらず、資産の積み増しに成功。
📌 総合評価:「極めて健全かつ安定した財務体質」
羽衣学園は、
- 高い自己資本比率
- 借入金の縮小
- 十分な流動資産
- 純資産の堅実な積み増し
といった観点から、非常に堅実で、外的ショックにも耐性がある組織といえます。



羽衣学園の基本金の推移データ(2015年〜2023年)をもとに、評価を行います。
📊 基本金の推移(単位:百万円)
年度 | 第1号基本金 | 第4号基本金 | 合計 |
---|---|---|---|
2015 | 11,522.4 | 173.6 | 11,696.0 |
2023 | 13,394.6 | 238.2 | 13,632.8 |
※第2号・第3号基本金は設定なし。
🧾 基本金とは?
学校法人における「基本金」は、私学経営の自己資本(元本)に相当するもので、原則として取り崩さず、継続的に維持される資金です。
特に、
- 第1号基本金:固定資産の取得・保有に対して対応付けられる基本金(主力部分)
- 第4号基本金:その他特定目的の資産に対応
🔍 分析ポイントと評価
✅ 1. 基本金の積み増し状況
- 合計で2015年→2023年に +1,936.8百万円(約16.6%増)
- 毎年着実に組み入れが行われている(取り崩しなし)
🔹 評価:極めて健全・安定志向
- 経常収支や特別収支の黒字を基本金へ確実に組み入れていることから、財務方針が堅実。
- 将来的な固定資産の維持・更新や非常時対応にも強い。
✅ 2. 特別収支との整合性
- 特別収支差額は毎年プラスで、直近は増加傾向(2023年:91.6百万円)。
- その利益を無理に当期収益に回さず、基本金に積み立てる健全な内部留保戦略が見える。
✅ 3. 教育活動の財源裏付けとしての安定性
- 固定資産(校舎・設備など)と連動する第1号基本金が継続増加しており、教育活動の持続可能性の裏付けになっている。
📌 総合評価:「強固な内部留保体制、極めて健全」
羽衣学園は、
- 利益を確実に積み立てて基本金化
- 資産の裏付けと財務の持続性を確保
- 浪費・無理な支出が見られない慎重な経営方針
という点で、リスクに強く、長期的な運営に信頼がおける法人です。

こちらの大学職員の給与と年収を知りたいです。

羽衣学園の大学職員の年齢別給与・年収に関する具体的な情報は公開されていませんが、一般的な私立大学職員のデータをもとに、参考となる給与・年収モデルを以下に示します。
📊 私立大学職員の年齢別給与・年収モデル
年齢 | 月給(概算) | 年収(概算) |
---|---|---|
22歳 | 約20.4万円 | 約346万円 |
25歳 | 約23.1万円 | 約393万円 |
30歳 | 約30.1万円 | 約512万円 |
35歳 | 約35.7万円 | 約607万円 |
40歳 | 約40.6万円 | 約690万円 |
45歳 | 約44.2万円 | 約751万円 |
50歳 | 約46.9万円 | 約797万円 |
55歳 | 約49.0万円 | 約833万円 |
60歳 | 約50.4万円 | 約857万円 |
※年収は月給×12ヶ月+賞与(5ヶ月分)で算出しています。
🏫 羽衣学園の財務状況との関連
羽衣学園は、財務基盤が安定しており、純資産の増加や負債の削減が見られます。このような健全な財務状況は、職員の給与や賞与の安定にも寄与していると考えられます。ただし、教育活動収支差額の減少傾向は、将来的な給与水準に影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。
なお、大学職員の給与は、大学の規模や財政状況、地域、職位、経験年数などによって大きく異なります。羽衣学園の具体的な給与体系を把握するには、公式な採用情報や職員募集要項を確認することをおすすめします。
以上、有り難うございました。
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