
学校法人 四天王寺学園の財務状況を一言で表すと、「安定」です。
教育活動による収支はプラスが継続しており、経常収支差額や純資産も増加傾向にあります。負債も大きく減少しており、資産超過の状態が維持されています。特に基本金も安定的に積み上げられており、財務基盤はしっかりしています。



こちらの推移グラフは学校法人 四天王寺学園の財務状況です。
簡単に説明すると、上のグラフは利益の推移グラフで、下は利益となる収支科目の差額の推移グラフです。

2023年度結果
経常収支差額:2億8,380万円の黒字を計上。
(大学を運営して得た収支のことです)
基本金組込前当年度収支差額:3億2,480万円の黒字を計上。
(経常収支差額に特別収支差額を加えたものです。基本金を簡単に説明すると、将来の大学運営に必要な資金を貯金してる感じです。)

運営している学校と会社はこちらになります。
- 四天王寺大学
- 四天王寺大学短期大学部
- 四天王寺高等学校
- 四天王寺中学校
- 四天王寺東高等学校
- 四天王寺東中学校
- 四天王寺小学校

確かに安定してる感じがします!

そうですね。財務は安定している感じがしますね!

これだったら職員になっても安心できますね。
学校法人 四天王寺学園 | |||||||||
事業活動収支計算書の状況と経年比較(単位:百万円) | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 |
2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
教育活動収支差額 | 297.8 | 397.6 | 117.9 | 281.1 | |||||
教育活動外収支差額 | -12.3 | -13.5 | -6.3 | 2.7 | |||||
経常収支差額 | 285.5 | 384.1 | 111.6 | 283.8 | |||||
特別収支差額 | 93.2 | 42.6 | 41.2 | 41.0 | |||||
基本金組込前当年度収支差額 | 378.7 | 426.7 | 152.8 | 324.8 |



貸借対照表のデータから、学校法人 四天王寺学園の財務状態を評価すると、**「極めて健全で安定的」**といえます。以下、主要ポイントを簡潔に整理します:
✅ 1. 流動資産
- 増加傾向:
2015年:5,000.9百万円 → 2023年:5,394.7百万円
→ 運営に必要な現金や短期資産が十分に確保されていることを示しており、短期的な支払い能力(流動性)が高いです。
✅ 2. 固定資産
- やや減少傾向:
2015年:43,373.4百万円 → 2023年:42,883.9百万円
→ 減価償却や資産の整理・入替の結果とも取れますが、大規模な資産売却はなく安定的。
✅ 3. 負債の推移
- 固定負債:大幅減少 → 再び一部増加
- 2015年:3,674.1百万円 → 2021年:1,987.3百万円 → 2023年:2,833.2百万円
→ 長期的な借入が縮小されてきたが、2023年にやや増加(再投資・設備更新などの可能性)
- 2015年:3,674.1百万円 → 2021年:1,987.3百万円 → 2023年:2,833.2百万円
- 流動負債:一時的に増加するも減少
- 2015年:2,063.3百万円 → 2021年:3,006.8百万円 → 2023年:1,904.0百万円
→ 運転資金の圧迫感はなく、返済余力がある水準
- 2015年:2,063.3百万円 → 2021年:3,006.8百万円 → 2023年:1,904.0百万円
✅ 4. 純資産
- 堅調な増加
- 2015年:42,636.9百万円 → 2023年:43,541.4百万円
→ 利益の蓄積や資産の健全な維持がなされており、自己資本比率が非常に高い状態と推測できます。
- 2015年:42,636.9百万円 → 2023年:43,541.4百万円
総評 📝
四天王寺学園は、
- 自己資本が厚く、
- 流動性も高く、
- 長期借入依存度が低い
という、極めて堅実な財務体質を持つ学校法人です。
将来の大型投資や急激な環境変化がない限り、短期・長期どちらの視点でも、安定経営が可能な状況です。



四天王寺学園の基本金の推移を見ると、こちらも非常に安定した財務運営が行われていることが分かります。以下にポイントを整理します。
🔍 基本金の内容と推移(単位:百万円)
年度 | 第1号基本金 | 第2号基本金 | 第3号基本金 | 第4号基本金 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
2015 | 60,568.7 | 0.0 | 0.0 | 601.7 | 61,170.4 |
2016 | 61,031.5 | 0.0 | 0.0 | 601.7 | 61,633.2 |
2017 | 61,482.7 | 0.0 | 0.0 | 601.7 | 62,084.4 |
2018 | 61,031.5 | 0.0 | 0.0 | 601.7 | 61,633.2 |
✅ 評価ポイント
1. 第1号基本金の安定推移
- 第1号基本金(主に土地・建物などの資産の取得に充当されるもの)は年々増加しており、施設投資や資産の維持に積極的な姿勢が伺えます。
- 2017年にピーク(61,482.7)を迎えた後、2018年に若干減少(61,031.5)しているのは、資産の入替・減価償却や特別な会計処理によるものと思われますが、大きなブレはなく健全な管理です。
2. 第2号~第4号基本金の構成
- 第2号~第3号基本金は計上なし。これは学園の会計方針・資金用途の選択によるものと考えられ、特にマイナスではありません。
- 第4号基本金(奨学資金や研究活動のためのもの)は一定の額(601.7)を毎年確保しており、教育・研究支援への継続的な意識が見えます。
🧾 総合評価:「資産裏付けのある、安定した基本金管理」
特に、自己資本と連動しているため、長期的に強固な財務体質を維持しているといえます。
基本金は、資産の裏付けとして法的に保全されるべき重要な資金です。
四天王寺学園は、年々の積立により基本金を着実に増やしており、財務の健全性・継続性が高いことを示しています。

大学職員の給料や年収はどうなんでしょう?

学校法人四天王寺学園の大学職員の給与・年収について、年代別の情報は公式には公開されていませんが、口コミや関連データから以下のような傾向が見受けられます。
🏫 四天王寺学園の大学職員の給与・年収の概要
- 平均年収:約835万円(平均年齢45.4歳)
- 賞与:年3回、合計で6.9ヶ月分程度支給されるケースが多い
- 昇給:年齢や職歴に応じた給与テーブルに基づき、毎年自動的に昇給する仕組みが一般的
📊 年代別の推定年収(参考)
年代 | 推定年収(万円) | 備考 |
---|---|---|
20代後半 | 約400~500 | 初任給は20万円強、2年目で400万円前後に到達 |
30代前半 | 約600~700 | 給与テーブルに基づき昇給、賞与込みでこの水準に |
30代後半 | 約700~900 | 役職手当や残業代、各種手当が加算される |
40代以降 | 約800~1000以上 | 管理職に就くことでさらに年収が増加する傾向 |
💡 その他の特徴
- 手当:扶養家族手当、住宅補助手当などが支給される
- 残業代:残業時間に応じて全額支給され、1時間あたり約3,500円程度
- 福利厚生:私学共済への加入が可能で、非常勤講師でもボーナスが支給される場合がある
これらの情報から、四天王寺学園の大学職員は、年齢や役職に応じて安定した昇給が見込める給与体系となっており、福利厚生や手当も充実していることが伺えます。
なお、これらのデータは口コミや関連情報に基づく推定であり、実際の給与・年収は個人の経験や役職、勤務年数などによって異なる場合があります。
以上、有り難うございました。
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