
ザク次郎
教育活動収支差額は9年間連続で赤字、特に令和4年・5年(2022・2023年)は赤字幅が大きい(▲838.1百万円、▲797.9百万円)。
経常収支差額もずっと赤字で、ここも深刻。
特別収支差額で一時的にプラスが出ている年があるが、これは本業ではなく臨時的な要因(資産売却など)の可能性が高い。
純資産は年々減少し、2015年と比較して約2,250百万円減少。
全体として、慢性的な赤字体質が続いており、自己資本の減少も止まっていないため、構造的な財務の見直しが必要な段階にあると見られます。




ザク次郎
流動資産が19億4,290万円ですね。
これは1年以内に現金化できる資産のことですね。
キャッシュとしてはこれがすべてということですね。


ザク次郎
- 第1号基本金:自己資金による施設等の取得額(校地、校舎、機器備品、図書などの有形固定資産を自己資金で取得したときに組み入れられる金額)
- 第2号基本金:施設計画にもとづく先行組み入れ(固定資産を将来取得する計画があるときに、計画定期に組み入れていく)
- 第3号基本金:基金の積立(奨学基金、研究基金などの資産が増加するときに組み入れられます)
- 第4号基本金:必要運転資金額(学校法人の円滑な運転に必要な運転資金)
↓第1号基本金を省いた推移グラフです。


ザク次郎
こちらの推移グラフは学校法人 大谷学園の財務状況です。
簡単に説明すると、上のグラフは利益の推移グラフで、下は利益となる収支科目の差額の推移グラフです。

ザク次郎
2023年度結果
経常収支差額:7億6,180万円の赤字を経常。
(大学を運営して得た収支のことです)
基本金組込前当年度収支差額:920万円の赤字を経常。
(経常収支差額に特別収支差額を加えたものです。基本金を簡単に説明すると、将来の大学運営に必要な資金を貯金してる感じです。)

ザク次郎
運営している学校と会社はこちらになります。
- 大阪大谷大学
- 横浜隼人高等学校
- 秀英高等学校(通信制)
- 清心女子高等学校(通信制)
- 横浜隼人中学校
- 大谷学園幼稚園
- 横浜隼人幼稚園
- 横浜高等教育専門学校

コピ子
見ただけで状況が厳しいのがわかります…。

ザク次郎
そうですね。ずっと赤字ですからね…。

コピ子
これだったら職員になれるかな…。
学校法人 大谷学園 | |||||||||
事業活動収支計算書の状況と経年比較(単位:百万円) | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 |
2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
教育活動収支差額 | -242.6 | -471.2 | -169.4 | -638.0 | -420.3 | -262.6 | -296.8 | -838.1 | -797.9 |
教育活動外収支差額 | 134.9 | 38.9 | 42.8 | 40.0 | 24.1 | 4.3 | 10.6 | 16.4 | 36.1 |
経常収支差額 | -107.7 | -432.3 | -126.6 | -598.0 | -396.2 | -258.3 | -286.2 | -821.7 | -761.8 |
特別収支差額 | 439.8 | 37.1 | -299.5 | 424.9 | 295.0 | -2.7 | 37.0 | 187.8 | 752.6 |
基本金組込前当年度収支差額 | 332.1 | -395.2 | -426.1 | -173.1 | -101.2 | -261.0 | -249.2 | -633.9 | -9.2 |
以上、有り難うございました。
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