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大学職員内定を目指し、エントリーシートや、面接対策を考えていましたが、正直しんどかったです。
いつも通っているのにそもそも大学職員ってどんな仕事してるの?窓口業務だけじゃないの?からスタートでした。それに対策情報が一般企業と比べて少ない。。。
エントリーシートの志望理由も何を書いたら良いのか分からず路頭に迷い、かなりの時間をかけてエントリーシートや面接対策を考え、なんとか内定にこじつけることができたタイプです。
ですが今は、大学職員の内定取得ってそこまで難しいものではないのでは?と感じています。むしろ一般企業よりも対策は組みやすいかも知れません。
中に入ってみると分かる「これは押さえておかないと!」というポイントがあります。むしろそこを押さえておくかどうかが分かれ道なくらいです。
それから、採用面接に関わる人と話す機会もあるため、どのような人が好印象なのか?ということもある程度理解した今「案外簡単かも」と感じています。
事実、友人の大学転職をサポートしたところ、無事に内定を取得することも出来ました。もちろん本人が頑張ったから得られた結果です。
その経験で「自分のアドバイスって意外と誰かのためになるのかも!」と思い、大学職員を目指して就職活動をしている方に向けて、私の就活経験と大学職員生活で得た知識をふんだんに詰め込んだ「大学職員内定攻略法」(エントリーシート編)を記事にしてみました!
基礎知識編
エントリーシートや、面接対策に行く前に、大学職員内定を得るために知っておくべき基礎知識を二つ紹介します。
社会から求められている大学の役割とは?
大学職員が求められる役割とは?
この二つに即答できる方は次の【エントリーシート編】に移ってもらっても大丈夫です。
もし答えられなければ、難しくないのでこの際に理解しておいてください。この基礎知識を知っているかどうかでエントリーシートや面接に差が生まれきます。しっかり理解しておきましょう。
大学が社会から求められている役割とは?
Chatgptに聞いてみるとこんな回答が出てきました。
正直、この理解で十分かなと思います。
まとめるとこんな感じです。
- 社会が抱える問題や課題を解決するために必要な人材を、教育、キャリア支援によって育成する役割。社会は変化し続けるため大学の教育も変化が求められる、大学の主となる部分。
- 教育だけでなく研究活動によっても社会に貢献する役割。研究活動には国から莫大な補助金も与えられるため重要。
- 地域や企業と連携することで、学外との繋がりや社会貢献、学生の成長を促す役割。地域住民と繋がりを持つことで、大学の知名度拡大にもつながる。
面接では「地域とどのように関わっていけば良いと思うか?」といった質問もあります。大学の役割を知らない人は「え?地域との関わりとか知らない。。。」となってしまうかもしれません。そういった意味でも大学の役割を理解しておく事は大きな意味を持っています。
大学職員が求められる役割とは?
こちらも非常に重要ですね。
またもやChatGptに聞いてみました。
結構的を得ていて驚きました。見て分かる通り、一般企業のように営業で売り上げを上げてくるような仕事はありません。大学職員の仕事は、入学式の準備に始まり、授業教室の設定、就職支援、学生生活のサポートや、入試の運営など、基本的に全ての業務が大学を円滑に運営するための仕事です。それ故ノルマもなく、ホワイトだと言われているのだと思います。
ここで大事なのが、大学職員は「バリバリ成果を上げてキャリを積んでいくぜ!」よりも「自分の成果でなく全体が上手く回るように支えます!」例えるなら演劇や舞台の主役ではなく、照明や音声などの裏方タイプが好まれます。
なので、エントリーシートや面接で「私は成果を上げて大学に貢献したい!」「キャリアを築いていきたい!」みたいな人が来ると「この人はちょっと違うかな」と判断されてしまいます。これは採用を担当していた人も言っていたので間違いないと思います。
以上が大学職員を目指す上での前提知識です。ここからは「エントリーシート」について話していきます。
エントリーシート編
面接が得意でも書類選考で落ちてしまえばそれで終了です。スタートラインにも立てません。第一関門である書類選考を突破するためにはエントリーシートをどれだけしっかり書けるかが重要です。
そんな事は分かっている!だけど何をアピールしたら良い?本学を志望した理由?エントリーシートに何を書いたら良いのか分からない!
こんな悩みを抱えていませんか?
気持ちは痛いほど分かります。書きづらいですよね、大丈夫です、誰でも簡単にエントリーシートが書ける方法を順序立ててお伝えします。
エントリーシート編(自己アピール)
最大のポイント!相手に自分と一緒に働きたいと思わせろ!
エントリーシートで最も大事なことは「相手に自分と働きたい」と興味を持ってもらうことです。これを意識して書くかどうかで、読み手への伝わり方がかなり変わります。
エントリーシートを読む側である採用担当者をイメージしてみてください。
採用担当側は何百枚もの履歴書を読みます。最初の方は興味を持って読むことができるでしょうが、10枚も読めばもうお腹いっぱいです。似たような内容の応募者がいれば誰がどんな人だったのかも忘れてしまいます。その一人になってしまうと書類選考の突破は難しくなります。
気に留めてもらうにはどうすれば良いか?
答えは「この人面白そうだな、一緒に働きたいな」と、興味を持たせることです。
実際に大学職員応募者のエントリーシートを見たことがありますが、大抵のエントリーシートは「そうか、そんな経験しているのか~」程度で、興味を惹く人はほとんどいません。だからこそ「この人面白いな」と興味を持ってもらえれば、書類選考は簡単に突破できます。
結果ではなく、取り組んだ過程で自分を表現すべし!
どのようにして相手に一緒に働きたいと思わせれば良いのでしょうか?
大事なのは表現の仕方です。「全国大会で優勝」「〇〇検定、TOEIC〇〇点」「〇〇を何年間続けた」と言った、凄い結果を相手に伝えた方が良いと考えていませんか?
ほとんど意味がありませんし、むしろ逆効果になることも考えられます。私もこれをやっていましたが、添削してもらう中で注意され直しました。
どうして凄い結果を書くことがいけないのか?
採用担当者は「全国大会で優勝」した人を採用したい訳ではないですし、「〇〇検定」を持っているだけの人を求めている訳ではありません。もちろん凄い結果なので「凄いなー」とは思いますが、それ以上はありません。それに「なんだ、自慢話か」と思われることも考えられます。
採用する側が知りたいのはあなたの人間性の方です。どんな経験を持っていて、どんな考え方、価値観なのか、そこを見た上で、うちの大学職員に合っているか、活躍してくれそうかを判断します。なので、エントリーシートには「結果」ではなく、その結果に至った過程や経緯の方を書いてください。
例えば、
学生時代に部活をしていて、全国大会で優勝しました。部活動での経験を活かし、貴校の〇〇に貢献できると考えています。
この文だと全国優勝は凄いが、一体どんな経験をしたのか、どうやって貢献してくれるのかがイメージできません。結果までの過程を具体的に書くと
学生時代に部活をしていて、一年生の頃はレギュラーどころか補欠にも入れず、挫折を経験しました。それからは、自分に何が足りていないのかを分析し、足りていない弱みを克服できるよう、普段の練習以外でも自主的に練習するようにしました。すると、少しずつではありましたが、結果が出るようになり、最終的にはレギュラーにも選ばれ全国大会で優勝することができました。この経験から、直面した問題に対して、冷静に分析し対応する力が身についたと感じています。この力で貴校の〇〇にも貢献できると考えています。
過程を具体的に書くことで、相手は状況をイメージしやすくなり、イメージさせることで印象を記憶させることが出来ます。
断言しますが結果は重要ではありません。その結果に対してどのように考え、行動したかが重要になり、それを上手く表現することが出来れば書類選考は突破できるはずです。特に、成功体験ではなく、失敗や挫折体験の方が人間は共感しやすいです。あなたも成功話よりも失敗話の方が共感しやすい、受け入れやすいと思います。表現の仕方で相手の受け取り方は大きく変わります。
採用ページの「求められる人材像」は効果的ではない?
表現の仕方の次は、何で自分を売り込むかです。ここでは相手が求めている人材になることが重要です。
それではあなたは大学職員の採用担当者にどんな人材だとアピールをしますか?
自分の強みや経験から得た知識をアピールしますか?それとも大学の採用ページに書いている「求められる人材像」を見て、それに当てはまるような人材です!とアピールしますか?
どちらも間違いではありませんが、個人的にはそれでは他との差別化が図れません。特に、求められる人材像に書いている内容をそのまま「私は〇〇な人材です!」とアピールするのはあまりオススメではありません。
「求められる人材像」を見てみましょう。
以下は立命館大学の職員募集から抜粋した「求められる人材像」です。これらは採用側が応募者に対して「このような人材に来て欲しい」と言っている訳ですね。言い換えるとこれに当てはまらない人は求めていない(応募しないで)とも捉えられます。
つまり、採用側からすると、応募者は「求められる人材像」と合致していることが前提で応募して来ていると考えます。エントリーシートで私は「求められる人材像」ですよ!とアピールしたところで「当たり前だよね」と思われてしまうだけです。
大学職員として働くイメージが見えるスキルでアピール!
では、どんな人材でアピールすべきか?
個人的にはコミュニケーション能力がオススメです。
ここで活きてくるのが「基礎知識編」のお話です。どちらかといえば裏方タイプが好まれると話しました。また、経理・施設・就職・学部・部活など、大学職員の部署は多岐に渡り、様々な部署や教員との連携が必要になるため、コミュニケーション能力が非常に重要視されます。
実際に同僚や上司の多くが「仕事は出来るがコミュニケーションが取れない人」よりも「仕事はそこまで出来ないが、コミュニケーションが取れる人」と働きたいと言っていました。その理由はコミュニケーション不足によってミスが生じやすい仕事だからです。
ただし!単純に「私はコミュニケーション能力が高いです!」とアピールするのはダメです!自分の経験や考え方から、相手に「この人はコミュニケーション能力が高いな!」と思わせるのです。少し高度なテクニックが必要になりますが、よくある「バイト」を例に書いてみました。
学生時代、職場の雰囲気が非常に悪い飲食店でアルバイトをしていました。その店では、お客様に出す料理を間違えたり、オーダー内容の伝え間違いなど、小さなミスがよく発生していました。オーダーの伝え方を変えたりと改善を試みましたが、よくはならず、雰囲気は最悪でした。何とかしようと、まずは信頼関係を築き直してみてはどうかと思い、普段の会話を多く取るようにしました。他愛のない内容でもです。すると徐々に信頼関係が改善され、情報共有がスムーズになり、ミスが格段に少なくなりました。多岐に渡る部署と連携が必要な大学職員の仕事でも、信頼関係を築くことで、円滑に業務を進めたいと思います。
このように「バイト仲間との関係を改善することで業務を円滑にした経験」が大学職員で必要なコミュニケーション能力とリンクしていて、読み手からすると一緒に働くイメージが出来ます。正直バイトはありきたりなので、もっと個性のある経験を基にするのが望ましいですが、よくあるバイトの話でも、表現次第でアピールは可能です。
ちなみにコミュニケーション能力がオススメとしましたが、大学職員の業務に必要なスキルであれば問題ありません。大学職員で必要な能力やスキルに近ければ、読み手は一緒に働くことをイメージしやすくなります。なので「基礎知識編」で大学の役割や大学職員の役割についてお話をしました。大学職員の役割や業務を理解しておくと、より相手の理想に近い人材でアピールすることが可能になる訳です。
エントリーシート編(志望動機)
母校への恩返しは禁句?
最初にエントリーシートで書いてはいけない志望動機である「母校への恩返し」をお話しします。
これに関しては大学によって異なる場合があるかもしれませんが、多くの大学が同じ感覚を持っているかなと思います。むしろこれを良しとしている大学はあるのかな?と思っています。
何故母校への恩返しが禁句なのでしょうか?
それは、恩返しをしたいなら大学に寄付をしてくれれば結構です。他にも社会で活躍して大学の名前を広めてくれた方が大きな恩返しになります。恩返しは大学職員でなくても可能ですよね。また「恩返しがしたい」だけだと、具体的に何をしたいのかも全く分かりません。読み手側からすると具体的な理由がないから、とりあえず恩返しと書いているように思えてしまいます。
例えば、次の二文でより志望動機が伝わってくるのはどちらでしょうか?
私は貴校で過ごした4年間で大きく成長できました。その恩返しをしたいから、貴校を志望しました。
私は貴校で過ごした4年間で大きく成長できました。成長できた理由の一つに職員の存在があります。~~~~その経験から人の成長に関わりたい、その中でも私自身が成長できた大学で働きたいと考えました。また、大学入学時の志望動機でもあった、貴校の~~~~という考えを今度は私自身が学生に伝えていきたいと思い、貴校を志望しました。
多くの方が、後者を選択すると思います。
「恩返し」と一言でまとめてしまったことで、一体どんな恩返しなのかが分かりません。もし本当に恩返しの気持ちがあるなら、どのような形で恩を返したいのかを書いてください。それが志望理由になるはずです。
もう一度最後に、志望理由に「恩返し」を使うことはオススメしません。
志望動機に正解はない?
結論から言うと「志望動機には、こう言う内容を書いたら良いという正解はない」と私は思っています。
なぜなら、前半の能力やスキルのアピールは相手が求めているものが明確なのに対し、志望動機はこんな志望動機の人が良いというものが明確ではないからです。強いて言うなら、大学職員と言う仕事、そしてその大学を選んだ理由(なぜ、他の大学ではないのか)を、自分の経験をベースに書かれているか。
かなり難しいですよね。特にその大学を選んだ理由が難しい…
正直、実際に働いている職員でも、他大学との違いは中々見つけられません。事業報告書を見てもグローバル化やITなどの先進技術の活用、研究活動の推進などがありますが、どこの大学でも力を入れています。考えても中々思いつかず「恩返し」になってしまう人が多いのです。気持ちは痛いほど分かりますが、恩返しだけは辞めてくださいね。
では、志望動機はどうすべきか。私なりの例文を考えみました。
①母校なら「建学の精神」を決め手にする。先ほどの例文のような形です。※最終手段
私は貴校で過ごした4年間で大きく成長できました。成長できた理由の一つに職員の存在があります。~~~~その経験から人の成長に関わりたい、その中でも私自身が成長できた大学で働きたいと考え大学職員への就職を考えました。また、大学入学時の志望動機でもあった、貴校の~~~~という考えを今度は私自身が学生に伝えていきたいと思い、貴校を志望しました。
この例文では自分の経験を基に
「人の成長に関わりたい」
教育機関の中でも「大学で働きたい」
大学の中でも「貴校で働きたい」
と言った形で、志望した理由を段階的に説明しています。最後の「大学入学時の志望動機でもあった、貴校の~~~~という考えを今度は私自身が学生に伝えていきたいと思い、貴校を志望しました。」は母校であれば誰でも使うことが出来ます。ただ、真似しやすい分他の人と被る可能性が高くなります。
この例は前半の部分でどれだけ自分らしさを出せるかがポイントになってきます。また、大学職員としてやりたいことが「建学の精神を伝える」では少し弱いため、「建学の精神」が決めてであると書きつつ、あなたが大学職員としてやりたいことを書くことをオススメします。
②事業計画書や、大学ランキングなど何らかの根拠を活用した志望動機。①よりも具体的でオリジナリティが高くなります。
事業計画書には、大学が今課題に感じている事や、これから取り組んでいく事が書かれています。その内容を自分の経験と結びつけ、力になりたいことを志望動機にします。早稲田大学で考えてみましょう。
例えば早稲田大学だと、日本一の留学生数を誇っており、これからのビジョンとして【「世界に貢献する高い志を持った学生」人間力・洞察力を備えたグローバルリーダーの育成】とあり、国際競争力の低下を問題視しています。
もしあなたが留学や国際交流、国際化に関する学びなどを経験しているのであれば、グローバルが重要だと考えるきっかけとなった経験を書いた上で「留学生が日本一位であり、これから更なる国際化に力を入れていく貴校で働きたい」と書くことも出来ます。
働きたいだと弱く感じる場合は「グローバル化に取り組みたい。やるなら日本のトップを走る貴校でグローバル化を進めたい」と書くのも良いかもしれません。
事業計画書には何らかのヒントがあるため、それをあなたの経験と結びつけて書ければ志望動機は案外簡単に考えることが出来ます。事業計画書以外にも「大学ランキング」と言う、各大学の国際力、教育力、研究力などをランキング化したサイトもあるため、そこでの強みから志望動機を書くのも良いかと思います。
第三者からの添削は必須!
ここまで色々と攻略法を書いてきましたが、エントリーシートが完成したら絶対にやって欲しい事があります。添削(第三者)して貰うことです。エントリーシートが完成すると満足してしまいます。また、指摘されるのが嫌だからと添削して貰わない人が非常に多い。
本気で内定を取りたいなら必ず添削して貰ってください。ただ、添削者にも当たり外れはあります。なので、チェックしてもらう際に気をつけて欲しいポイントを3つお伝えします。このポイントから外れた人のアドバイスはあまり信用できません。
アドバイスが抽象的ではないか
あなたの強みを書いたら大丈夫!賢いから何とかなるよ!と言った抽象的で曖昧なアドバイスをしてくる人は全く当てになりません。採用担当者側になって考えてみよう、その上で自分のどこをアピールしたら良いかな?と言った具体的なアドバイスをしてくれる人が重要です。
相手ばかりが喋っている
あなたの話を聞いてさらに引き出してくれるか。アドバイスをする人が一方的に喋り続けているな、あなたの方が喋っている時間が短いと感じたらその人は良いアドバイスはしてくれない可能性が高いです。
君の長所はどんな所?なんでその長所が身についたの?と言った感じに、あなたの事を深掘りしてくれる人は良いアドバイスをしてくれるはずです。
高圧的で強制的な指示
あなたはこうだからこう書いた方が良い。説明もなくこのアピールはダメと、半ば強敵に書き方を指示する人はほぼ間違いなくハズレです。すぐに人を変えましょう。
以上の3つのポイントを意識してアドバイスをしてくれる人を選んでください。
今回は私なりの大学職員内定への攻略法(エントリーシート)を記事にしてました。
大学職員を目指す人の参考になれば嬉しいです。
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