今回は法政大学について分析してみました!
根拠資料は2023年度の報告書がまだ公開されてないので、2022年度の事業報告書・財務情報です。
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20代で資産1,000万円!誰でも出来る投資方法はこちら
- 給与は?
- 賞与は?
- 他サイトで公表されている給与・賞与・年収は?
- 事業報告書から分析した年収は?
- 専任職員数は?
- 専任職員の男女比率は?
- 専任職員の平均年齢は?
- 待遇・休暇は?
- 勤務時間は?
- 求める人材像は?
- 大学・付随事業は?
- 子会社・関連会社は?
- 大学の中期計画・事業計画は?
- 財務状況は?
- 総資産・総負債・純資産(基本金)・繰越収支差額の状況は?
- 基本金組込前差額の推移(一般企業でいうと純利益)
- 基本金の推移は?
- 負債・純資産の推移は?
- 資産・負債・基本金の比率推移は?
- 収入第1位:学生生徒等納付金の推移
- 学生数と収容定員数の推移は?
- 収入第2位:経常費等補助金の推移は?
- 収入第3位:手数料の推移は?
- 志願者の推移は?
- 支出は?
- 支出第1位:人件費の推移は?
- 支出第2位:教育研究費の推移は?
- 支出第3位:管理経費の推移は?
- 役員報酬は?
- まとめ
給与は?
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8239/7301/5-d-4_1_202304.pdf
専任職員の給与について大学で情報公開されてました。
平均40代で955万円!
悪くないと思うよ。
賞与は?
他サイトで公表されている給与・賞与・年収は?
https://job.mynavi.jp/25/pc/corpinfo/displayEmployment/index?corpId=207510&recruitingCourseId=41697
一般的に出回っている情報としては上記の通りでした。
事業報告書から分析した年収は?
募集要項を確認
https://www.hosei.ac.jp/hosei/disclosure/hokoku/
法政大学は平均40代の年収が公表されてたので、職員人件費と総職員数との平均年収の乖離も確認できました。
年収算出データとして蓄積し、今後活用していきます。
これを元に各年代を算出したものが以下となります。
平均40代の平均年収を元に算出した結果は以下の通りです。
賞与がすごいですね!
そうですね。
でもこの数値は予想なので、もしかしたら低いかもしれないし、高いかもしれないです。
参考程度にしておいて下さい。
専任職員数は?
https://www.hosei.ac.jp/application/files/8416/8775/8752/5-d-2_.pdf
専任職員の男女比率は?
https://www.hosei.ac.jp/application/files/7717/1150/0024/5-d-6_.pdf
女性管理職の割合を増やす動きはあるようです。
女性比率がわからないのは残念です。
そうですね。
一応、力は入れてる感はあるものの、実際の専任職員の男女比率は知りたかったですね。
専任職員の平均年齢は?
https://www.hosei.ac.jp/application/files/7016/8239/7300/5-d-3_1_202304.pdf
私立大学の専任職員の平均年齢はどこもこんな感じなのでしょうか?
そうですね。
確か早稲田も40代でしたね。
待遇・休暇は?
https://job.mynavi.jp/25/pc/corpinfo/displayEmployment/index?corpId=207510&recruitingCourseId=41697
大学からリンクされてるマイナビの情報です。
勤務時間は?
募集要項を確認
https://job.mynavi.jp/25/pc/corpinfo/displayEmployment/index?corpId=207510&recruitingCourseId=41697
大学からリンクされてるマイナビの情報です。
求める人材像は?
募集要項を確認
https://www.hosei.ac.jp/hosei/daigakugaiyo/rinen/hoshin/shokuinzo/
理想論や精神論ならべても仕方ないので、具体的に提示できる資格を取得した方が良いです。
TOEIC、簿記、FPは役立ちます。
書いてることが良くわからないですね。
そうですね。
確かに人間性も大事だけど、もっと具体的に必要なスキルなんかを書いて欲しいですね。
大学・付随事業は?
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
場所:大学・中学校・高等学校の所在地
- 市ケ谷キャンパス
〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1 - 多摩キャンパス
〒194-0298 東京都町田市相原町4342 - 小金井キャンパス
〒184-8584 東京都小金井市梶野町3-7-2 - 法政大学中学高等学校
〒181-0002 東京都三鷹市牟礼4-3-1 - 法政大学第二中・高等学校
〒211-0031 神奈川県川崎市中原区木月大町6-1 - 法政大学国際高等学校
〒230-0078 神奈川県横浜市鶴見区岸谷1-13-1
子会社・関連会社は?
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
子会社・関連会社への出向もあるかもしれませんね。
子会社・関連会社があるんですね!?
そうですね。
大学職員で入ったのに、いつのまにか子会社・関連会社に出向とかなってたら嫌ですね。
大学の中期計画・事業計画は?
https://www.hosei.ac.jp/hosei/daigakugaiyo/rinen/managementplan/02/
2017年度に策定し、2018年度から実行している、第一期中期経営計画(2018~2021年度)の計画期間が2021年度末をもって終了となり、2022年度からは、第二期中期経営計画(2022~2025年度)の実行段階に入る。
https://www.hosei.ac.jp/hosei/daigakugaiyo/rinen/managementplan/02/
上の図がHOUSEI2030の概要図となってます。
HOSEI2030!?
グローバル大学の実現・大学のダイバーシティ化って書いてるね。
国際化と多様性ですね。
財務状況は?
基本金(純資産)が凄い!?
そうですね。
負債・純資産の内、88.1%が基本金(純資産)で貸借対照表をみるとキッチリ大学運営できてるように見えるね。
繰越収支差額は次年度に繰り越す金額で、今年度は控除扱いとなります。
翌年度の基本金に含まれます。
ここでは以下について確認して行きます。
私立大学の運営で重要な収入と支出の部分になるので、しっかり確認しておきましょう!
- 総資産・総負債・純資産(基本金)・繰越収支差額
- 基本金組込前差額の推移(一般企業でいうと純利益)
- 基本金の推移
- 負債・純資産の推移
- 資産・負債・基本金の比率推移
- 収入の確認(1位、2位、3位までを確認)
- 収入1位の学生生徒等納付金の推移
- 収入2位の経常費等補助金の推移
- 収入3位の手数料の推移
- 支出の確認(1位、2位、3位までを確認)
- 支出1位の人件費の推移
- 支出2位の教育研究費の推移
- 支出3位の管理経費の推移
総資産・総負債・純資産(基本金)・繰越収支差額の状況は?
繰越収支差額:
私立大学の貸借対照表:総資産・総負債・純資産(基本金)・繰越収支差額で形成されてます。繰越収支差額は、翌年度に繰り越すお金のことで、控除されるお金になります。
控除された分は翌年度に資産として計上されます。
こうやって私立大学は収支均衡を保っています。
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
基本金組込前差額の推移(一般企業でいうと純利益)
基本金組込前差額:一般企業でいうところの純利益になります。
基本金組込前差額=事業活動収入ー事業活動支出
私立大学の場合はここから基本金が引かれたものが純利益となります。
私立大学の純利益=事業活動収支ー事業活動支出ー基本金組込額
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
基本金組入前当年度収支差額の推移
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
基本金組入前当年度収支差額(百万円) | 4,877 | 3,729 | 5,484 | 5,615 |
増減値(百万円) | – | -1,148 | 1,755 | 131 |
前年度比(%) | – | -23.54% | 47.06% | 2.39% |
法政大学は4年分しかデータ保管してないので、これから独自で蓄積し判断材料とします。
基本金組込前が56億円の利益ですね!
そうですね。
過去4年間しかデータがないのが残念ですね。
もっと過去からの推移も見てみたいですね。
基本金の推移は?
基本金:基本金の定義は以下の通りです。
私立大学の運転資金は第4号基本金にあたります。
詳細を知りたい場合はこちらの文部科学省の基本金の定義で説明してくれてます。
基本金は、学校法人が教育研究活動を行う上で必要な資産の額で、建物や機器備品等の固定資産や基金として積み立てた資金等の額を示しています。現預金の残高と直接的な関係はなく、基本金と同額の資金が実際に保有されているというものではありません。学校法人が維持すべき資産を金額で示したものです。基本金の種類と内容は次のとおりです。
https://www.meiji.ac.jp/chousaka/mkmht000000boaag-att/a1684976208099.pdf 明治大学 事業報告書から抜粋
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
基本金の推移
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
基本金 | 244,271 | 244,315 | 245,787 | 245,963 |
増減値 | +44 | +1,472 | +176 | |
前年度比(%) | 0.02% | 0.60% | 0.07% |
本当ですね。
ほとんど動きがないですね。
設備に対して、学生収容人数が頭打ちなのかもしれないね?
負債・純資産の推移は?
負債の部・純資産の推移
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
負債の合計(百万円) | 30,102 | 28,995 | 30,746 | 30,970 |
純資産の部合計(百万円) | 193,651 | 198,527 | 202,255 | 207,738 |
こちらもほぼ動いてないですね。
そうですね。
こちらも学生収容人数が頭打ちだからかな…。
資産・負債・基本金の比率推移は?
資産・負債・基本金の比率推移
年度 | ー | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
資産の部合計 | 223,753 | 227,522 | 233,001 | 238,708 | |
負債の合計 | ー | 30,102 | 28,995 | 30,746 | 30,970 |
基本金 | 244,271 | 244,315 | 245,787 | 245,963 |
資産・負債・基本金を積み上げて推移グラフをみると良くわかりますね。
これを安定しているとみるか、成長していないとみるかはご覧になっているあなたで判断して頂けたらと思います。
これも動きなし!
ですね。
収入源は?
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
他の私立大学と比較して、学生生徒等納付金が収入の77.1%というのはかなり依存度が高いように感じました。
学生生徒等納付金が77.1%!
ちょっと依存度が気になりますね!?
収入第1位:学生生徒等納付金の推移
https://www.hosei.ac.jp/hosei/disclosure/hokoku/
学生生徒等納付金:
学生の学費などにあたり、私立大学の収入源の1位になっています。
大学は学生の確保ができなければ経営があっというまに傾いていく事になります。
学生数が頭打ちになった(保有している設備に対して、学生数が一杯になる)場合、設備投資を行い、学部を増やしたりして、更に学生数を増やしたりする必要があります。
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
学生生徒等納付金の推移
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
学生生徒等納付金(百万円) | 40,428 | 39,263 | 39,237 | 39,795 |
増減値(百万円) | – | -1,165 | -26 | +558 |
前年度比(%) | – | -2.88% | -0.07% | 1.42% |
こちらも動きなし!
ですね!
学生数と収容定員数の推移は?
学生生徒等納付金に大きく関わるのが、この学生数と収容定員数となります。
この収容定員数を増加させるには設備投資と新規学部を作成などが必要となります。
あれ?学生数が減ってますよ。
学生数を増やそうとしてる動きが微妙に見えるんですが、結果は減少ですね。
収入第2位:経常費等補助金の推移は?
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
経常費等補助金の推移
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
経常費等補助金(百万円) | 4,350 | 5,281 | 5,543 | 5,432 |
増減値(百万円) | – | +931 | +262 | -111 |
前年度比(%) | – | 21.40% | 4.96% | -2.00% |
経常費等補助金はキッチリもらえてるね!
これは右肩上がりのトレンドを形成してるね。
収入第3位:手数料の推移は?
手数料収入:
入学検定料収入・試験手数料収入・証明手数料収入・大学入試センター試験実施手数料収入などにあたります。
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
手数料の推移
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
手数料(百万円) | 3,389 | 3,052 | 3,547 | 3,215 |
増減値(百万円) | – | -337 | +495 | -332 |
前年度比(%) | – | -9.94% | 16.22% | -9.36% |
凸凹?
良いのか悪いのかが微妙ですね。
志願者の推移は?
志願者が多ければ、受験料(35,000円)や他手数料が私立大学の収入として入ってきます。
こちらも凸凹?
頑張ってる感はグラフで見てわかるんですけどね、ちょっと心配ですね。
支出は?
https://www.hosei.ac.jp/hosei/disclosure/hokoku/
支出第1位:人件費の推移は?
https://www.hosei.ac.jp/hosei/disclosure/hokoku/
人件費の推移
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
人件費(百万円) | 26,666 | 26,483 | 26,421 | 25,370 |
増減値(百万円) | – | -183 | -62 | -1,051 |
前年度比(%) | – | -0.69% | -0.23% | -3.98% |
人件費は少し抑えてますね。
そうですね。
もし収容可能学生数が頭打ちしてるなら、経費が気になるからね。
支出第2位:教育研究費の推移は?
https://www.hosei.ac.jp/hosei/disclosure/hokoku/
教育研究費の推移
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
教育研究費(百万円) | 16,345 | 17,248 | 16,836 | 17,856 |
増減値(百万円) | – | +903 | -412 | +1,020 |
前年度比(%) | – | 5.52% | -2.39% | 6.06% |
教育研究費はあがちゃってるね!
これは学生を集めるために必要は経費だからね。
なかなか削減は厳しいのではないかな?
その分をどこかで削減・収容可能学生数を増やせたら良いですが…。
支出第3位:管理経費の推移は?
管理経費:
教育研究経費と管理経費の区分について
次の各項に該当することが明らかな経費は、これを管理経費とし、それ以外の経費については主たる使途に従って教育研究経費と管理経費のいずれかに含めるものとする。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/030/gijiroku/05122201/005/001.htm
- 役員の行なう業務執行のために要する経費および評議員会のために要する経費
- 総務・人事・財務・経理その他これに準ずる法人業務に要する経費
- 教職員の福利厚生のための経費
- 教育研究活動以外に使用する施設、設備の修繕、維持、保全に要する経費(減価償却贅を含む。)
- 学生生徒等の募集のために要する経費
- 補助活動事業のうち食堂、売店のために要する経費
- 附属病院業務のうち教育研究業務以外の業務に要する経費
文部科学省 教育研究経費と管理経費の区分についてより抜粋
https://www.hosei.ac.jp/hosei/disclosure/hokoku/
管理経費の推移
年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
管理経費(百万円) | 2,503 | 2,235 | 2,201 | 2,340 |
増減値(百万円) | – | -268 | -34 | +139 |
前年度比(%) | – | -10.71% | -1.52% | 6.32% |
これも上りつつあるね。
そうですね。
役員報酬は?
募集要項を確認
https://www.hosei.ac.jp/application/files/7416/8862/9590/5-a-5_.pdf
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
https://www.hosei.ac.jp/application/files/3416/8557/9151/2022.pdf
まとめ
大学の職員になるときに、気になるであろうところを2022年度・2023年度の事業報告書から分析してみました。
分析結果に間違いがあるかもしれませんので、ご自身で判断して頂けたらと思ってます。
この結果をご覧になってあなたの大学職員の就職・転職の参考にでもなれば幸いです。
頑張ってください。
質問や不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせして下さい。